【上海IPO】無線ネットワークテスト機器の成都坤恒順維科技、初値は公開価格を12%上回る

 無線ネットワークテスト機器を手掛ける成都坤恒順維科技(688283/上海)が2月15日、上海証券取引所科創板に新規上場した。公開価格33.80元に対し、初値は12.07%高い37.88元だった。一時42.78元まで上昇したが、終値は11.04%高の37.53元だった。  同社は2010年設立の民営企業。ハイエンドの無線電波テストシミュレーション機器の研究開発、生産販売を主業務とし、5G通信の要素技術であるMassive MIMO、無線アクセス、レーダー、電子逆探装置、車載ネットワーク、ナビゲーションなどの分野に重点を置き、無線電波設備の性能、機能テスト向けのシミュレーション機器およびシステムソリューションプランを提供している。中国の「嫦娥」月面探査プロジェクトや火星探査機などに製品を提供しており、主力製品である無線チャネルシミュレーション装置の中国国内シェアは50%近くに達する。  2020年12月期の売上高は1億3018万元(前期比23.4%増)、純利益は4487万元(同41.8%増)。2021年1〜9月期の売上高は9037万元(前年同期比71.14%増)、純利益は2177万元(同72.34%増)。  新規上場に伴い調達予定の2億9159万元(約53億円)は、約58%の1億6935万元を無線電波テストシミュレーション設備生産拠点建設に、約24%の6965万元を無線電波テストシミュレーション技術研究開発センター建設に、約8%の2458万元を無線電波テストシミュレーションオープン実験室建設に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
無線ネットワークテスト機器を手掛ける成都坤恒順維科技(688283/上海)が2月15日、上海証券取引所科創板に新規上場した。公開価格33.80元に対し、初値は12.07%高い37.88元だった。一時42.78元まで上昇したが、終値は11.04%高の37.53元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-02-15 16:30