工作機械メーカーの広東新世紀智能装備集団、21年12月期はハイエンド製品投入と市場開拓で黒字転換

 深セン証券取引所創業板に上場している、工作機械メーカーの広東新世紀智能装備集団(300083/深セン)は2月18日、2021年12月期の業績報告を発表した。  同社は2003年設立で10年5月に深セン創業板に上場した。デジタル制御工作機械の開発、生産、販売と関連サービスを手掛け、台群精機(Taikan)と宇徳(YuKen)という2つの工作機械ブランドを持っている。ドリルマシン、縦型マシニングセンタ、横型マシニングセンタ、門型マシニングセンタ、NC制御旋盤、CNCフライス盤、熱曲げ加工機、スイス式CNC自動旋盤などの製品を扱い、3C(コンピュータ、通信、コンシューマー機器)サプライチェーン、5G通信サプライチェーン、自動車部品、医療機器、鉄道、宇宙航空、石油化学、風力発電、船舶など幅広い分野に利用されている。  21年12月期の売上高は52億6174万元で前期比53.60%増だった。純利益は5億16万元となり、6億9749万元の赤字だった前期から黒字転換を実現した。  同社は昨年、ハイエンド製品として縦型5軸マシニングセンタの大量生産を実現、3C部品、VRゴーグル、医療機器、自動車部品、船舶、航空などの部品や金型加工のニーズに対応した。また、縦型マシニングセンタの出荷台数が1万台を超え、国内業界でトップとなった。さらに、ドリルマシン分野ではこれまで主なターゲットとしてきた3C製品に加え、ドローンや電子タバコ、VR・ARハードウェア、スマート家具、ハイエンド医療機器、新エネルギー車などの部品加工市場開拓を積極的に進め、販売増、利益増に繋げた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所創業板に上場している、工作機械メーカーの広東新世紀智能装備集団(300083/深セン)は2月18日、2021年12月期の業績報告を発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-02-19 23:45