【上海IPO】毒蛇血清メーカーの上海賽倫生物技術、初値は公開価格より51.38%高い50元

 バイオ医薬企業の上海賽倫生物技術(688163/上海)が3月11日、上海証券取引所科創板に新規上場した。公開価格33.03元に対し、初値は51.38%高い50.00元だった。    同社は1999年設立の民営企業で、2015年に株式会社化した。抗血清抗毒素分野に特化したバイオ医薬企業として、生物毒素、生物の安全に関連する予防、治療薬物の研究開発、生産、販売を行なっている。毒蛇咬傷分野では中国国内唯一の特効薬である抗蛇毒血清シリーズ製品が同社の独占状態にあり、公衆衛生分野のニーズを満たしている。また、破傷風治療でもウマ免疫グロブリンを国内で唯一生産しているほか、抗狂犬病血清製品も主力製品となっている。2010年以降、中国の薬局方にあたる「中国薬典」の抗蛇毒血清、抗毒素抗血清基準制定に都度参加してきた。     2021年12月期の売上高は2億869万元(前期比12.47%増)、純利益は7680万元(同21.57%増)。新規上場に伴い調達予定の4億元(約74億円)は、50%の2億元を特効新薬およびイノベーション技術研究開発プロジェクトに、約38%の1億5000万元を工場増築プロジェクトに、約13%の5000万元を、救急薬物救急ネットワークサービスプロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
バイオ医薬企業の上海賽倫生物技術(688163/上海)が3月11日、上海証券取引所科創板に新規上場した。公開価格33.03元に対し、初値は51.38%高い50.00元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-03-11 16:00