西子清潔能源装備製造、産業パークでの溶融塩太陽熱発電プロジェクトを受注

 深セン証券取引所のメインボードに上場している西子清潔能源装備製造(002534/深セン)が3月14日、溶融塩蓄熱による産業パークの熱供給、発電プロジェクトに関する契約を締結したことを発表した。  同社は12日、紹興緑電能源有限公司と「緑電溶融塩貯留エネルギーモデルプロジェクト請負契約」と締結した。契約金額は1億9154万元で、西子は浙江省紹興市柯橋区浜海工業区天実産業パークに建設される溶融塩蓄電熱供給供給施設の設計、設備や資材の調達、施工、試運転を請け負う。今年8月30日には熱供給システムが完成する見込みだ。  溶融塩太陽熱発電は、太陽光を集めて溶融塩を加熱し、発生させた蒸気でタービンを回す発電方法で、有害物質を排出しない、太陽光パネルを使った太陽光発電とは異なり、溶融塩に蓄熱させることで昼夜を問わず安定的な発電が可能、発電コストが低いといったメリットを持つ。溶融塩蓄熱発電による熱供給システム、タービン発電システムによって産業パーク内の熱と電気の供給を賄う今回のプロジェクトは、産業パークにおけるゼロカーボン化、グリーン経済化モデルを構築するという大きな意味を持っており、西子は長年培ってきた溶融塩蓄熱技術を駆使してプロジェクトの成功を目指す。  西子清潔能源装備製造は2000年に杭州鍋炉集団有限公司として設立され、07年に株式会社化して11年1月に杭州鍋炉集団として深センメインボードに上場した。今年1月に現社名に変更した。主に、余熱ボイラー、発電所ボイラー、工業ボイラーなどのボイラー設備の開発、生産、販売、工事を手がけており、近年では環境保護関連事業を重視し、太陽熱発電システムの開発にも取り組んでいる。2021年1〜9月期の売上高は41億9937万元(前年同期比14.93%増)、純利益は3億5733万元(同14.87%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所のメインボードに上場している西子清潔能源装備製造(002534/深セン)が3月14日、溶融塩蓄熱による産業パークの熱供給、発電プロジェクトに関する契約を締結したことを発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-03-13 23:45