【香港IPO】薬品ニューリテーリングの叮当健康科技集団、初値は公開価格を2.83%上回る12.34香港ドル

中国本土の薬品小売企業、叮当健康科技集団(09886/香港)が9月14日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格12.00香港ドルに対し、初値は2.83%高い12.34ドルだった。
同社は2014年設立で、オンラインとオフラインを組み合わせた薬品小売、および医療カウンセリングサービスを提供している。薬品のニューリテーリングを推進する企業の1つで、O2O薬品販売アプリケーションプラットフォームの「叮当快薬」を運営している。22年8月23日現在で、中国国内の17都市に351の「スマート薬局」ネットワークを構え、アプリで注文してから30分以内に薬品を消費者に届ける体制を構築しており、2021年の収入ベースにおける中国のデジタル小売薬局市場シェアは業界3位、薬品速配サービス市場シェアでは業界トップだ。また、自社所属の医師約90人、第三者医療リソース機関との提携による800人あまりの外部医師、400人あまりの薬剤師による、オンライン診療サービスを提供する。
2021年12月期の売上高は36億7869万元(前期比65.07%増)、当期純損益は15億9897万元の赤字(同73.86%損失増)。22年1〜3月期の売上高は9億8740万元(前年同期比26.64%増)、純損益は4億441万元の赤字(同46.00%損失減)。
新規上場に伴い調達予定の3億4160香港ドル(約62億円)は、約45%をスマート薬局ネットワークの発展とユーザー数増加、約15%を技術システム・運営プラットフォーム最適化に、約10%をサービス向上に、約20%を医療産業バリューチェーン拡張に向けた投資や買収、戦略提携に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国本土の薬品小売企業、叮当健康科技集団(09886/香港)が9月14日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格12.00香港ドルに対し、初値は2.83%高い12.34ドルだった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-09-14 16:45