天斉リチウム業、２２年７〜９月期は純利益が前年同期比１０倍以上の見通し

　リチウム鉱およびリチウム製品を扱う天斉リチウム業（０９６９６／香港、００２４６６／深セン）が１０月１４日、２０２２年７〜９月期の業績予告を発表した。新エネルギー車産業の急発展に伴う需要増で、純利益が前年同期比で１０倍以上となる見通しだ。 　同社は１９９５年設立の民営企業で、２０１０年８月に深センメインボードに上場、２２年７月に香港メインボードに重複上場した。リチウム鉱およびリチウム加工品、炭酸リチウムなどのリチウム系製品の研究開発、生産、販売を主業務としている。 　２２年７〜９月期の純利益は５０億〜６５億人民元で、前年同期の４億４４０１万元から１１．２６〜１４．６４倍となる見込み。非経常損益を差し引いた純利益は４９億８０００万〜６４億８０００万元で、前年同期の１億４１２５万元の赤字から大幅な黒字に転換した。 　また、２２年１〜９月期の純利益は１５２億〜１６９億人民元で、前年同期の５億２９８０万元の２８．６９〜３１．９０倍となる。非経常損益を差し引いた純利益は１４２億〜１５８億元となる見通しだ。前年同期は１億２１９１万元の赤字だった。 　当期の純利益が大幅に増加した要因として同社は、世界の新エネルギー車産業の急発展、リチウムイオン電池メーカーの生産能力急拡大、川下分野である正極材料の注文回復などの要素により、リチウム製品の販売量と平均販売価格が前年同期に比べて大幅に上昇したことなどを挙げている。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）