新興EVの小鵬汽車、22年12月期決算は約30%増収も赤字が約90%増の91億元に

 中国の新興電気自動車(EV)メーカー、小鵬汽車(09868/香港)が3月17日、2022年12月期通期の決算を発表した。前期比で約30%の増収となった一方で赤字が90%近く拡大した。  22年12月期通期の売上高は268億5511万元で、前期の209億8813万元から27.95%増加した。売上高の内訳は、自動車販売が248億3963万元(前期比23.93%増)、サービス・その他販売が20億1584万元(同2.13倍)だった。  純損益は91億3897万元の赤字で、前期の48億6309万元から赤字額が87.92%の増加となった。自動車販売のコストが224億9312万元(同26.84%増)と売上高の伸び率を上回るなど収益性が低下した。また、外貨取引の為替差損で14億6015万元(前期は3億1358万元の為替差益)を計上したことでさらに損失が増えた。研究開発費用も52億1483億元で、前期から26.75%増えた。  同社はまた、23年1〜3月期の業績予測も発表しており、自動車納品台数は1万8000〜1万9000台で前年同期比45.0〜47.9%減、売上高は40億〜42億元(同43.7〜46.3%減)といずれも大幅な減少を見込んでいる。3月には20年に発売した主力セダン「P7」の改良版「P7i」を発表し、需要低下と激しい価格競争の中で巻き返しを図りたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国の新興電気自動車(EV)メーカー、小鵬汽車(09868/香港)が3月17日、2022年12月期通期の決算を発表した。前期比で約30%の増収となった一方で赤字が90%近く拡大した。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-03-17 20:00