【上海IPO】工業用X線検査装置メーカーの無錫日聯科技が22日に公募開始、1985万株発行予定

上海証券取引所の科創板への上場を目指す、無錫日聯科技(688531/上海)が3月22日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1985万株を発行予定で、公募価格は152.38元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2009年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。中国国内の業界をリードする工業用X線スマート検査測定機器サプライヤーで、微焦点および高出力X線スマート検査測定装置の研究開発、生産、販売を主業務とする。同社の製品、技術は集積回路(IC)、電子製造業、新エネルギー用バッテリー、鋳造、溶接、各種材料などの検査測定に用いられている。江蘇省無錫市のほかに広東省深セン市、重慶市に生産、研究開発、アフターサービス拠点を設けており、販売ネットワークは中国全土および海外にまで拡大している。BYD、寧徳時代、欣旺達(サンオーダ)、億緯リチウム能、米アンフェノール、立訊精密、米テスラなど大手企業と安定的な提携関係を築いてきた。
22年1〜6月期の売上構成は、IC・電子製造業向け検査装置が44.26%、新エネ車用バッテリー検査装置が29.69%、鋳造・溶接・材料用検査装置が17.28%となっている。鋳造・溶接・材料用検査装置の市場シェアは海外企業が60%を占める中で同社は約4%に留まる。一方、リチウムイオンバッテリーのX線スマート検査システムでは中国市場をリードしている。また、IC分野においてはこれまでの海外企業による独占状態を徐々に打破しつつある。引き続き海外のトップ企業との技術力の差を縮め、中国国内、さらには世界における市場シェアを高めていくことが課題だ。
22年12月期の売上高は4億8467万元(前期比40.05%増)、純利益は7172万元(同41.15%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が1億〜1億2000万元(前年同期比25〜51%増)、純利益が1000万〜1500万元(同75%増〜2.63倍)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所の科創板への上場を目指す、無錫日聯科技(688531/上海)が3月22日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1985万株を発行予定で、公募価格は152.38元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-03-20 23:30