中国移動の２２年１２月期通期は約１０％増収の売上高９３７２億元、法人向けが大きく成長

　中国の通信大手、中国移動＜チャイナ・モバイル＞（００９４１／香港）が３月２３日、２０２２年１２月期通期決算を発表し、増収増益となったことを明らかにした。 　２２年１２月期の売上高は９３７２億５９百万元で、前期の８４８２億５８百万元から１０．４９％増加した。このうち、通信サービスの売上高は８１２０億５８百万元で前期比８．０７％増、製品販売およびその他の売上高が１２５２億１百万元で同２９．２７％増となった。 　通信サービスの売上構成は、音声サービスが７５０億３２百万元（同１．４８％減）、ショートメッセージサービスが３１３億４４百万元（同０．７８％増）、無線インターネットサービスが３９５９億３３百万元（同０．７８％増）、有線ブロードバンドサービスが１０５０億３０百万元（同１１．４６％増）、アプリケーション・情報サービスが１８２６億６１百万元（同３３．２２％増）。アプリケーション・情報サービスの成長が目立つ結果となった。 　当期純利益は１２５５億９４百万元で、前期の１１６３億６百万元から７．９９％増加した。このうち、会社株主に帰属する純利益は１２５４億５９百万元で同８．０２％増えた。１株当たり純利益（ＥＰＳ）は５．８８元で、前期から０．２１元上昇した。 　移動通信の契約者数は９億７５００万件数で前期比１８１１万件増加し、この内５Ｇプラン契約者数は６億１４００万件で同２億２７００万件増えた。モバイル・クラウドサービスの月間アクティブユーザーは１億６６００万件で、同３０６５万件の増加。家庭用ブロードバンド契約者数は２億４４００万件で同２５７８万件増加となり、家庭用ギガビットブロードバンド契約者数も３８３３万件にまで増えている。また、スマートホームサービス契約者数も前期に比べて大きく伸びた。 　さらに、行政・企業向けサービスの売上高が約１６８２億元で同２２．６％増と大きく成長。顧客数は同４３７万件増の２３２０万件となった。デジタル行政プロジェクト契約額も２００億元に達した。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）