【香港ＩＰＯ】越境デジタルマーケティングソリューションの力盟科技集団、初値は公開価格を８．５７％上回る０．７６香港ドル

　越境デジタルマーケティングソリューションプランを提供する力盟科技集団（０２４０５／香港）が３月３１日、香港証券取引所メインボードに新規上場した。公開価格０．７０香港ドルに対し、初値は８．５７％高い０．７６ドルだった。終値は同２０．００％高の０．８４ドルだった。 　同社はフェイスブック、インスタグラム、グーグル、ツイッター、ティックトック、ユーチューブなど世界の大手ネットメディアリソースを網羅し、自社の広告ＳａａＳプラットフォームＡｄｏｒａｄｏおよびスマート化ウェブサイト構築プラットフォームＰｏｗｅｒｓｈｏｐｙを通じ、ビッグデータや最適化アルゴリズムを駆使して海外の広告主に多元的な越境デジタルマーケティング、ＥＣソリューションプランを提供する。 　２０２２年９月３０日現在で合計１９００以上の顧客に越境デジタルマーケティングサービスを提供してきた。２１年の中国越境ＥＣデジタルマーケティングサービスプロバイダー市場シェアは売上ベースで６．２％、業界第３位となっている。また、越境デジタルマーケティングサービスプロバイダー市場のシェアは２．７％で業界第４位となっている。 　２１年１２月期の売上高は１４３４万米ドル（前期比２２．７６％増）、純利益は５７７万ドル（同１．９７％減）。２２年１〜９月期の売上高は１０１７万ドル（前年同期比０．４６％増）、純利益は２７２万ドル（同３９．０６％減）。 　新規上場に伴い調達予定の９６８０万香港ドル（約１６億円）は、約４２％の４０３０万ドルを人工知能（ＡＩ）技術能力を中心とした研究開発能力、データ分析能力強化とプラットフォーム改良、情報技術インフラの更新に、約１３％の１２９０万ドルを越境ネットショップＳａａＳソリューションプラン宣伝普及に、約１０％の９７０万ドルを業務・内部管理システムの改良に、約１５％の１４５０万ドルを海外でのローカライズサービス能力強化に用いる。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）