【香港IPO】生分解性プラスチック袋メーカーの中宝新材集団、初値は公開価格を38.10%下回る0.65香港ドル

中国のプラスチック材料メーカー、中宝新材集団(02439/香港)が3月31日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格1.05香港ドルに対し、初値は38.10%低い0.65ドルだった。終値は同35.24%安の0.68ドルだった。
同社は2014年に自動車用非生分解性プラスチック部品メーカーとして設立。環境保護意識の高まりとともに生分解性プラスチック製品の開発、製造を手掛けるようになり、現在の主力事業となっている。主に生分解性プラスチックのロール袋、買い物袋、梱包用ストレッチフィルムを手掛けており、スーパーマーケットやデパート、商業施設などで利用されている。生分解性プラスチック買い物袋の国家規格制定作業に参加するなど業界に一定の影響力を持つ。生産拠点を吉林省長春市に持っており、売上の8割近くが吉林・黒竜江・遼寧の東北3省に集中し、中でも吉林省の売上が全体の75%を占める。
21年12月期の売上高は2億5674万人民元(前期比53.99%増)、純利益は7841万元(同59.15%増)。22年1〜9月期の売上高は2億1411万元(前年同期比12.53%増)、純利益は4549万元(同26.80%減)。
新規調達予定の1億8100万香港ドル(約31億円)は、約33%の6020万ドルを長春市にある生産拠点の生産ライン拡充に、約33%の6010万ドルを広東省恵州市での新たな生産拠点建設に、約21%の3870万ドルを研究開発プロジェクト資金に、約4%の780万ドルを研究開発能力強化・既存設備改良に、約3%の550万ドルをITシステム強化資金に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国のプラスチック材料メーカー、中宝新材集団(02439/香港)が3月31日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格1.05香港ドルに対し、初値は38.10%低い0.65ドルだった。終値は同35.24%安の0.68ドルだった。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-03-31 22:45