【上海IPO】工業用3Dプリント設備メーカーの湖南華曙高科技が4日に公募開始予定、4143万株を発行

上海証券取引所の科創板への上場を目指す、湖南華曙高科技(688433/上海)が4月4日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。4143万株を発行予定で、公募価格は26.66元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2009年設立で、21年に株式会社化した。工業向け付加製造(3Dプリンティング)設備の研究開発、生産、販売を主業務としており、金属3Dプリント設備と高分子3Dプリント設備、3Dプリント材料、技術、サービスを提供する。設備は20種類以上開発しており、専用の材料および技術40種類あまりと組み合わせ、航空宇宙、自動車、医療、金型などの分野で利用されている。世界で数少ない3D印刷設備、材料、ソフトウェアの自主開発、生産能力を兼ね備えた付加製造企業であり、中国の業界におけるリーディングカンパニーの1つである。
海外市場にも積極的に進出しており、米国と欧州に子会社を設立。独BASF、BMW、米Jabilなど世界の大手企業を多く顧客に持つ。21年における世界の付加製造設備販売市場シェアは1.42%となっている。また、技術開発にも注力しており、中国国内で唯一の「高分子複雑構造付加製造国家エンジニアリング研究センター」を持つほか、これまでに付加製造技術に関する10件の国家規格、6件の業界規格の制定作業に参加してきた。
22年12月期売上高は4億5657万元(前期比36.67%増)、純利益は9918万元(同15.52%減)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が8500万〜1億元(前年同期比9.27〜28.55%増)、親会社株主に帰属する純利益は1374万〜2024万元(同25.99%減〜9.01%増)。
なお、公募価格が同業種上場企業の平均的な株価収益率(PER)を上回る水準に設定された場合、投資リスクに関する公告を発表して公募開始を3週間延期する可能性がある。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所の科創板への上場を目指す、湖南華曙高科技(688433/上海)が4月4日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。4143万株を発行予定で、公募価格は26.66元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-04-02 22:00