【深センIPO】深セン中電港技術、初値は公開価格の2.61倍となる31元に

陝西能源投資(001286/深セン)、深セン中電港技術(001287/深セン)、重慶登康口腔護理用品(001328/深セン)が4月10日、それぞれ深セン証券取引所メインボードに新規上場した。
陝西能源投資の初値は公開価格9.60元を4.17%上回る10.00元だった。終値はさらに上昇して同47.92%高の14.20元だった。
同社は2003年設立で、19年に株式会社化した。火力発電、石炭の生産・販売を主業務とする国有大型エネルギー企業。陝西省および北西地域の豊富な石炭資源を強みとし、クリーンで高効率な石炭の採掘を行うとともに、火力による電力・熱エネルギーの生産、総合利用事業を手掛ける。22年12月期の売上高は202億8517万元(前期比31.07%増)、純利益は24億7152万元(同6.12倍)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が45億〜55億元(前年同期比11.75%減〜7.86%増)、純利益が6億8000万〜8億3000万元(同10.00%元〜9.85%増)。
新規上場に伴い調達予定の60億元は(約1153億円)は、70%の42億元を陝西省府谷県の清水川エネルギー発電所建設プロジェクトに、30%の18億元を流動資金の補充に用いる。
深セン中電港技術の初値は公開価格11.88元の2.61倍となる31.00元だった。終値は同3.22倍の38.20元だった。
同社は14年設立の国有企業で、21年に株式会社化した。電子部品の流通サービス、設計チェーンサービス、サプライチェーンサービス、産業データサービスの総合サービスプラットフォームを手掛け、ネットワーク情報システム、人工知能(AI)、スマートビジュアル、スマート音声・映像、自動車電子、工業制御などの分野向けにサービスを展開。5000社以上の顧客を持ち、20、21年における売上高は中国本土の電子部品流通サービス業者中トップだ。
22年12月期の売上高は433億299万元(前期比12.79%増)、純利益は4億59万元(同18.96%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が78億7324万〜89億24万元(前年同期比32.35〜40.16%減)、純利益は6819万〜7506万元(同39.19〜44.75%減)。
新規上場に伴い調達予定の15億元(約288億円)は、約60%の9億640万元を電子部品の新分野への応用・製品ラインナップ拡充プロジェクトに、約14%の2億517万元をデジタル化アップグレードプロジェクトに用いる。
重慶登康口腔護理用品(001328/深セン)の初値は公開価格20.68元を98.25%上回る41.00元だった。終値は同2.74倍の56.64元だった。
同社は01年設立。口腔ケア用品の研究開発、生産、販売を主業務とする。中国国内で影響力を持つ口腔ケア専門企業として、「登康」、「冷酸霊」、「医研」、「貝楽楽」といったブランドで歯磨き粉、歯ブラシ、マウスウォッシュ液に加え、電動歯ブラシ、口腔洗浄器などを取り扱う。中でも「冷酸霊」ブランドの歯磨き粉は中国の知覚過敏ケア歯磨き粉市場シェアの60%程度のシェアを誇る。
22年12月期の売上高は13億1333万元(前期比14.95%増)、純利益は1億3461万元(同13.25%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が3億2600万〜3億4300万元(前年同期比5.27〜10.76%増)、純利益が3100万〜3350万元(同9.04〜17.83%増)。
新規上場に伴い調達予定の6億6000万元は(約127億円)は、約33%の2億2000万元をスマート製造改良プロジェクトに、約56%の3億7000万元を全チャネル販売ネットワークアップグレード・ブランドPRプロジェクトに、約5%の3500万元を口腔ケア研究センター建設プロジェクトに、約5%の3500万元をデジタル化管理プラットフォーム構築プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
陝西能源投資(001286/深セン)、深セン中電港技術(001287/深セン)、重慶登康口腔護理用品(001328/深セン)が4月10日、それぞれ深セン証券取引所メインボードに新規上場した。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-04-10 18:00