【上海IPO】自動車販売管理システムソフト開発の用友汽車信息科技が27日に公募開始、3608万株発行予定

 上海証券取引所の科創板への上場を目指す、用友汽車信息科技(上海)(688479/上海)が4月27日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3608万株を発行予定で、公募価格は33.99元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。  同社は2003年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。自動車工場やディーラー、サービスステーション向けに自動車取次販売管理やアフターサービス分野のシステムソフトウェアおよびそのカスタマイズ、運営・メンテナンス、コンサルティングサービスなどの提供を主業務としている。また、自動車オーナー向けのオンラインサービスプラットフォームも手掛けている。  中国の業界におけるリーディングカンパニーとして、100社近い自動車工場、1万5000カ所以上のディーラーに製品やサービスを提供しており、これまで海外製ソフトウェアを使用してきた外資企業や合弁メーカーにおける関連ソフトウェアの国産化を実現してきた。中国自動車工業協会によれば22年の中国国内における自動車販売台数は約2686万台だったが、同社によれば毎年約900万台の販売に同社のソフトウェアが関わっているという。  22年12月期の売上構成は、ソフトウェアの開発・サービスが70.18%、システムの運営・メンテナンスが27.10%、ソリューションプラン提供に伴うサードパーティー製スマートデバイス販売が2.72%となっている。技術力や開発力、20年間の業務経験、サービス力の高さ、良好なブランドイメージなどを強みとする一方で、国内外の大手ソフトウェア企業に比べて経営規模が小さいこと、ビッグデータ、人工知能分野のハイエンド人材が不足していることなどがボトルネックとなっている。  2022年12月期の売上高は6億6155万元(前期比12.31%増)、純利益は1億778万元(同11.87%減)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が1億5800万〜1億7000万元(前年同期比10.17〜18.53%増)、純利益が3500万〜3850万元(同1.66〜11.82%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所の科創板への上場を目指す、用友汽車信息科技(上海)(688479/上海)が4月27日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3608万株を発行予定で、公募価格は33.99元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,ipo,688479,sh
2023-04-26 22:30