【香港IPO】白酒メーカーの珍酒李渡集団、初値は公開価格を16.82%下回る9香港ドル

中国の白酒(蒸留酒)メーカー、珍酒李渡集団(06979/香港)が4月27日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格10.82香港ドルに対し、初値は16.82%安い9.00ドルだった。終値は同17.93%安の8.88ドルだった。
同社はまろやかな香りが特徴の「醤香型」を主とする高級、準高級クラスの白酒製品を製造する造酒会社。代表ブランド「貴州珍酒」のほか、「江西李渡」、「湖南湘窖」、「開口笑」の4ブランドを展開。21年の売上ベースによる中国国内の白酒市場シェアは0.8%で、業界第14位となっている。中国ので飲料酒市場の約7割を占める白酒業界ではニーズに高級化の傾向がみられる。また、特に香りが高い「醤香型」のニーズも年々高まりつつあることから、同社にとっては良好な市場環境と言える。
22年12月期の売上高は58億5591万人民元(前期比14.79%増)、会社株主に帰属する純利益は10億2986万元(同0.23%減)。
新規上場に伴い調達予定の55億1800万香港ドル(約940億円)は、約55%を白酒の生産能力向上に向けた設備建設費用に、約20%をブランド構築や宣伝普及の費用に、約10%を販売チャネルの拡大に、約5%を運営の自動化、で至るかに向けた先進技術の開発に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国の白酒(蒸留酒)メーカー、珍酒李渡集団(06979/香港)が4月27日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格10.82香港ドルに対し、初値は16.82%安い9.00ドルだった。終値は同17.93%安の8.88ドルだった。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-04-27 19:45