中国中煤能源、２３年１〜３月期は石炭販売量増加も価格下落で若干の減収に

　中国の石炭大手、中国中煤能源（０１８９８／香港、６０１８９８／上海）が４月２７日、２０２３年１〜３月期の業績を発表した。前年同期比で若干の減収となった一方で、純利益はやや増加した。 　２３年１〜３月期の売上高は５９１億５８３８万元で、前年同時期の６１７億２９６８万元から４．１７％減少した。このうち、石炭事業は５０７億４４００万元で前年同期比５．３４％減だった。販売量が前年同時期より増加した一方で、国の石炭供給価格安定政策などの影響によって販売価格が下落したことで売上が減少した。 　純利益は９４億２２６１万元で、前年同時期の９４億１０８７万元から０．１２％増加、親会社株主に帰属する純利益は７１億５５２６万元で前年同時期の６７億９２６８万元から５．３４％の増加となった。 　当期の商用石炭生産量は３３３０万トン（前年同期比９．２％増）、販売量は７４７７万トン（同７．５％増）。販売量のうち、自社生産分が３２５７万トン（同５．７％増）、調達分が３９３１万トン（同５．７％増）、代理販売が２８９万トン（同８５．３％増）となっている。また、炭鉱設備事業の生産高は３０億５０００万元（同１７．３％増）だった。 　このほか、ポリオフィレンが生産３７万８０００トン（同２．４％増）、販売３６万５０００トン（同１０．９％増）、尿素が生産４７万９０００トン（同０．４％増）、販売６４万５０００トン（同７．９％増）、メタノールが生産４９万９０００トン（同１．２％減）、販売５０万７０００トン（同２．８％増）、硝酸アンモニウムが生産１１万６０００トン（同１０．５％増）、販売１２万１０００トン（同２３．５％増）だった。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）