【北京IPO】特殊黒鉛材料メーカーの平頂山東方炭素が15日に公募開始、3200万株発行予定

北京証券取引所への上場を目指す、平頂山東方炭素(832175/北京)が6月15日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3200万株を発行予定で、公募価格は12.6元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2006年設立の民営企業で、14年に株式会社化した。特殊黒鉛材料の研究開発、生産、販売を主業務としている。主な製品は、アイソスタティック特殊黒鉛材料、微細構造特殊黒鉛材料、中粒構造特殊黒鉛材料などで、太陽光発電、半導体、新エネルギー電池、機械、電子、航空宇宙、軍事工業、原子力工業などの分野で利用されている。
22年12月期の売上構成は、アイソスタティック特殊黒鉛材料が61.01%、中粒構造特殊黒鉛材料が37.30%、微細構造特殊黒鉛材料が1.21%となっており、この3年でアイソスタティック特殊黒鉛材料の割合が大きく増えた一方で、微細構造特殊黒鉛材料は大きく減少した。地域別の売上は、華東地域が61.32%、華中地域が15.79%で、海外が7.03%となっている。21年における中国特殊黒鉛市場シェアは7.65%で業界7位となっており、19年の5.72%からシェアを拡大している。
高い技術力を持つと共に、中国鉱業大学や清華大学などと研究協力関係にあるなど研究力にも優れていること、厳格な生産および品質管理体制を構築していること、年間1万トンの特殊黒鉛生産能力を持つこと、中国国内の広い範囲に加えて、韓国、インド、日本など世界十数カ国にも製品を販売していることなどを強みとする一方で、さらなる経営規模拡大に向けた資金力の強化が課題となっていた。
22年12月期の売上高は3億5638万元(前期比9.72%増)、純利益は1億75万元(同2.23倍)。23年1〜3月期の売上高は8275万元(前期比41.41%増)、純利益は1437万元(同18.64%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
北京証券取引所への上場を目指す、平頂山東方炭素(832175/北京)が6月15日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3200万株を発行予定で、公募価格は12.6元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-06-14 22:30