【為替本日の注目点】米ブラックフライデーは好調

ドル円は「ブラックフライデー」ということもあり小動き。149円台半ばで推移し、値幅はわずか23銭にとどまる。ユーロドルも前日同様、終始1.09台で推移。株式市場ではダウが続伸したものの、ナスダックは小幅安。債券は買われ長期金利は4.44%台に低下。金は反発し、原油は75ドル台まで売られる。
11月S&Pグローバル製造業PMI(速報値) → 49.4
11月S&Pグローバルサービス業PMI(速報値) → 50.8
11月S&PグローバルコンポジットPMI(速報値) → 50.7
ドル/円 149.42 ~ 149.65
ユーロ/ドル 1.0907 ~ 1.0949
ユーロ/円 163.21 ~ 163.65
NYダウ +117.12 → 35,390.15ドル
GOLD +10.20 → 2,003.00ドル
WTI -1.56 → 75.54ドル
米10年国債 -0.090 → 4.466%
【本日の注目イベント】
欧 ラガルド・ECB総裁、欧州議会の委員会で発言
米 10月新築住宅販売件数
米 サイバーマンデー(感謝祭翌週の月曜日)
米ブラックフライデーは日経新聞の速報では「不調」で、「NYの百貨店メーシーズなどでは開店前に並んだ人の数が前年比減少しており、店内の買い物客の数も少ない」と報じていましたが、今朝の情報では、消費者のオンライン支出は、過去最高の98億ドル(約1兆4600億円)を記録したと、アドビ・アナリティクスが発表しています。オンライン売上高は前年比7.5%増しで、電気製品やスマートウォッチ、テレビ、音響機器の売上げが好調だったようです。また値引きの大きかった衣料品、住宅関連、美容製品の売り上げも好調だったようで、本日の「サイバーマンデー」への期待も膨らんでいます。
人質解放3日目に、イスラム組織ハマスは新たに17人の人質を解放しました。人質解放には米国籍の4歳の女児が含まれており、バイデン大統領は、「彼女は今や自由の身で、イスラエルにいる。彼女が耐え忍んだ出来事は想像を絶する」と説明し、「人質解放はまだ始まったばかりだ。今後数日さらなる人質がイスラエルに引き渡されることを米国は期待している」とコメントしています。ハマスは10月の越境襲撃で240人の人質を連れ去ったとイスラエルはみており、同国のガラント国防相は25日、ハマスに軍事圧力をかけ続けると述べており、4日間の停戦後に再びガザ地区への攻撃を強める可能性もあるようです。一方ハマス側は「停戦の延長」をイスラエル側に呼び掛けており、実現するのかどうか注目されます。
ドル円は先週急落しましたが、既報のように12時間足の「200本移動平均線」で下落を止められ、その後上昇に転じていますが、今度は同じく12時間足の「25本移動平均線」が上昇を抑えていることがうかがえます。(いずれも指数平滑移動平均線)ここを明確に抜ければ150円台回復もありそうですが、147円台前半まで下げてからの150円台は、やはりドル売りが集まり易いとみるべきでしょう。市場の相場に対する見方も「ドル高基調は変わっていない」とする見方が基本ですが、 「米国のインフレがピ-クアウトした以上、FRBは今後利上げを停止し、利下げのタイミングを模索する」といった意見もあります。「利下げ」は、さすがに極端な見方かとは思いますが、今後利上げの可能性がないとすれば、これはドル安要因の一つであることは事実です。今後の動きは、発表されるデータ次第をベースに、しばらくは両にらみのスタンスを維持することが肝要です。
本日のドル円は148円80銭~150円30銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は「ブラックフライデー」ということもあり小動き。149円台半ばで推移し、値幅はわずか23銭にとどまる。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-11-27 10:00