【為替本日の注目点】ドル円8月20日以来の147円台

 NY市場が休場の中、ドル円は底堅く推移。2週間ぶりに147円台に乗せ、147円18銭までドルが買われた。ユーロドルは1.10台半ばで小動き。 ドル/円 146.44 ~ 147.18 ユーロ/ドル 1.1058 ~ 1.1073 ユーロ/円  162.08 ~ 162.89 NYダウ → 41,563.08ドル GOLD → 2,527.60ドル WTI → 73.55ドル 米10年国債 → 3.903% 【本日の注目イベント】 豪 豪4-6月期経常収支 英 英8月小売売上高 米 8月ISM製造業景況指数 米 8月S&Pグローバル製造業PMI(改定値)  NY市場が「レーバーデー」で休場でしたが、ドル円は8月20日以来となる147円台乗せを見せています。これでテクニカルでは「4時間足の雲」を上抜けしています。また短い「1時間足」では短期の移動平均線が中期の移動平均線と交わり上昇の気配を見せています。ただ、まだ大きな流れは変わっておらず、今週末の「雇用統計」までにどこまで上昇できるのかが焦点です。  ハリス副大統領は2日にペンシルベニア州のピッツバーグを訪問する際、米鉄鉱大手USスチールは引き続き国内で所有・操業されるべきだとの考えを示す予定になっています。同社は日本製鉄から買収提案を受けており、ピッツバーグには同社の本社があり、バイデン大統領と同じく日本製鉄からの買収を阻止する考えを示す予定になっています。  イスラエルの主要労働組合は2日ゼネストを実施し、イスラム組織ハマスに拘束されている人質の解放を急ぐよう、ネタニヤフ政権に圧力を掛けています。ストはイスラエル全土で実施されており、鉄道やバスなど交通網が遮断されている模様です。バイデン大統領は、ネタニヤフ氏の対応は十分かとの質問に、ただひと言「ノー」と答えていました。今朝の報道では、イスラエルの労働裁判所が、同国最大の労組「労働総同盟」に対して、2日朝から開始したゼネストを午後2時半に終了するよう命じたと伝えられています。裁判所は、今回のストは政治的であり、経済的なものではないと判断したようです。昨年10月のハマスの襲撃で連れ去られたイスラエルの人質は、依然100人を超えているとされています。  ドル円は147円台まで続伸したことで、「日足」では「転換線」を上抜け、次のレジスタンスである「基準線」がターゲットになります。「基準線」は現在、148円46銭近辺にあり、ここを抜けるかどうかも注目されます。141円台まで急落した後、149円台まで反発しましたが、結局150円台に乗せることなく再び143円台まで押し戻されたことを考えると、147円台から148円台にかけては、実需のドル売りが集まり易いと予想されます。本日のドル円は146円~147円80銭程度を予想します。 (執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ)(イメージ写真提供:123RF)
NY市場が休場の中、ドル円は底堅く推移。(イメージ写真提供:123RF)
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2024-09-03 10:00