【為替本日の注目点】9月の雇用統計発表は?

 前日146円台半ばまで売られたドル円は反発し147円51銭まで買われた。ただその後、米金利が低下したこともあり146円台に押し戻される場面も。ユーロドルはやや水準を切り下げたが、引き続き堅調に推移。株式市場では、米政府機関一部閉鎖にもかかわらず3指数は揃って最高値を更新。債券は続伸。長期金利は4.08%台に低下。金は反落し、原油は4日続落。 8月製造業受注 → Delayed by US shutdown ドル/円 146.75 ~ 147.51 ユーロ/ドル 1.1683 ~ 1.1758 ユーロ/円 172.26 ~ 172.81 NYダウ +78.62 → 46,519.72 GOLD -29.40 → 3,868.10ドル WTI -1.30 → 60.48 米10年国債 -0.015 → 4.083% 【本日の注目イベント】 日 8月失業率 日 植田日銀総裁講演 独 8月サービス業PMI(改定値) 欧 ユーロ圏9月総合PMI(改定値) 欧 ユーロ圏9月サービス業PMI(改定値) 欧 ユーロ圏8月卸売物価指数 欧 英中銀総裁、ECB総裁、NY連銀総裁講演(アムステルダム) 米 9月雇用統計(?) 米 9月S&Pグローバルサービス業PMI(改定値) 米 9月S&Pグローバル総合PMI(改定値) 米 9月ISM非製造業景況指数 ドル円は昨日の東京時間には株価が上昇したことに伴い147円台を回復。NYでも朝方は147円51銭まで反発しましたが上値は重く、146円台後半まで押し戻されました。米政府機関の一部が閉鎖されたものの、NY株式市場では上昇が続き、昨日は3指数が揃って小幅ながら最高値を更新しています。FRBによる利下げ期待が相場の支えになっていると思われますが、やや期待が高すぎるのではないかと思います。 FOMCメンバーの中には、依然として追加利下げには慎重な意見が多いのも事実です。シカゴ連銀のグールズビー総裁は、同連銀のスタッフがまとめた新たなデータは労働市場が依然として安定していることを示唆していると指摘していました。グールズビー氏はFOXニュースとのインタビューで「労働市場にある程度の安定が見られると思うし、基調としての経済もかなり堅調に成長を続けていると考えている」と述べていました。年内の追加利下げの幅をめぐっては、労働市場の弱さを懸念する当局者と、インフレの高止まりを主に問題視する当局者の間で見解が分かれています。ダラス連銀のローガン総裁は、失業増加の脅威よりもインフレリスクの方が依然として大きい状況だとし、追加利下げについては極めて慎重に臨む考えを示しました。総裁は2日、テキサス大学での質疑応答で、「インフレ率は現在の目標である2%を上回って推移している」と指摘し、「向こう数カ月に関税がインフレをさらに押し上げると予想する」と述べ、「従って、2%に確実に到達するため、政策経路の正常化をやや減速させることになるというのが私の予想だ。時間はしばらくかかるだろう」と語っていました。この発言を踏まえブルームバーグは、「ローガン氏は、10月28-29日の次回会合では追加利下げを支持しない可能性を示唆しているのでは」と分析しています。10月会合での利下げ確率はかなり高いと思われますが、12月会合でのさらなる追加利下げは今後のデータ次第であって、市場予想はやや前のめり過ぎではないかと筆者は感じています。 中東諸国は、トランプ大統領が発表した20項目から成る、イスラム組織ハマスに対する事実上の最後通告と見られ和平案を支持しています。サウジアラビアやヨルダン、アラブ首長国連邦(UAE)、インドネシア、パキスタン、トルコ、カタール、エジプトの外相は今週、速やかに提案への支持を表明していました。ハマス包囲網が強まるなか、ブルームバーグは、「従ってハマスとしては理論上、提案を受け入れ、交渉に応じざるを得ない状況だ。特に、最も近い関係にあるエジプト、カタール、トルコがそれを望んでいると」報じています。期限は72時間以内となっています。 今夜は「9月の米雇用統計」が発表される予定ですが、ブルームバーグのデータには「Sept.Employment Report May Be Delayed by US Shutdown」と記されています。CNNは、「9月の米雇用統計はすでにデータが集計済みであり、発表の準備が整っている可能性が高い」と、上院銀行委員会関係者の話を引用して報じています。「民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員は、政府機関の閉鎖が続く中でも9月の雇用統計を3日に公表するよう求めていると、CNNに語った」と伝えています。ただ、昨日発表予定だった「8月製造業受注」の結果も発表されていません。正式には、今夜9時半にならないと分からないのかもしれません。  本日のドル円は146円~148円程度を予想します。 (編集担当:亜州リサーチ=サーチナ) (写真:123RF)
前日146円台半ばまで売られたドル円は反発し147円51銭まで買われた。(イメージ写真提供:123RF)
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2025-10-03 10:15