【為替本日の注目点】金3日続落

ドル円は昨日の東京時間午後にベッセント財務長官の発言が伝えられ、152円台前半から151円76銭前後まで下げた。ただその後の欧州、米国市場では152円台に反発。FOMC会合を控え動きは限定的。ユーロドルはやや買われたものの、依然として1.16台で推移。株式市場では3指数が揃って4日続伸。最高値更新も3日連続。債券は続伸。長期金利は3.97%台へとやや低下。金と原油は3日続落。
8月S&P Cotality CS20-City YOY NSA →1.58%
8月FHFA住宅価格指数 →0.4%
10月リッチモンド連銀製造業景況指数 →-4
10月コンファレンスボード消費者信頼感指数 →94.6
ドル/円 151.87 ~ 152.38
ユーロ/ドル 1.1626 ~ 1.1669
ユーロ/円 177.04 ~ 177.56
NYダウ +161.78 → 47,706.37
GOLD -36.60 → 3,983.10ドル
WTI -1.16 → 60.15ドル
米10年国債 -0.004 → 3.976%
【本日の注目イベント】
豪 豪9月消費者物価指数
豪 豪第3四半期消費者物価指数
英 英9月消費者信用残高
米 9月中古住宅販売成約件数
米 FOMC 政策金利発表
米 パウエル議長記者会見
米 決算発表→ マイクロソフト、メタ、スターバックス、ボーイング、キャタピラー、ベライゾン
加 カナダ中銀政策金利発表
高市首相とトランプ大統領との初めての日米首脳会談が昨日午前、東京・赤坂の迎賓館で行われました。冒頭、トランプ大統領は日米関係について「最強レベルの同盟国だ」と発言。高市首相も「日米同盟の新たな黄金時代を共に作り上げたい」と述べました。トランプ氏は、首相の歓迎に感謝しながら、「大量の軍事装備品の受注を獲得した。新たな合意に署名する。非常に公平なディールだ」と述べ、さらに「われわれは共に途方もない貿易を行うつもりだ」と発言していました。一方、高市首相も「日米は世界で最も偉大な同盟だ。共に世界の平和と繁栄に貢献する」とし、「自由で開かれたインド太平洋進展へ日米で協力を進めたい」と述べ、さらに、トランプ氏に対して、「トランプ大統領の世界の平和へのコミットを高く評価する。中東における合意実現は歴史的偉業だ」と称賛していました。トランプ氏は、高市氏がノーベル平和賞に自身を推薦してくれたことも、明かしていました。その後、両首脳は大統領専用ヘリコプターで米軍横須賀基地を視察。そこでの演説で「この女性は勝利者だ。すばらしい友人だ」と持ち上げていました。対米投資では、日立製作所をはじめ8社が関心を示し、トヨタ自動車はすでに100億ドル(約1兆5200億円)を超える投資で、米国内に自動車工場を建設することを表明しています。まさに、「America First」であり「Make America Great Again」が着々と構築されていると感じます。
ドル円は昨日の東京時間午後に151円台後半まで売られる場面がありました。ベッセント財務長官が片山財務相との会談で「健全な金融政策の策定とコミュニケーションが、インフレ期待の安定と過度な為替変動の防止を図る上で重要な役割を果たす」と述べたことが材料視されました。また、城内経済財政政策担当相が、(為替が)日本の実体経済に与える影響を引き続き注視する考えを示したことも円買いにつながったようです。ただ、ベッセント発言は、公式に現在の水準に触れたものではありません。
イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ自治区ガザでイスラエル兵が攻撃を受けたことへの報復として、イスラム組織ハマスに対する「強力な攻撃」を指示しました。2週間余り続いてきた米国仲介の停戦の行方に疑念が生じています。イスラエルのカッツ国防相は、イスラエル兵への攻撃に加え、人質の遺体を返還するという約束を破ったことで「ハマスは重い代償を払うことになる」と表明。ハマスによる今回の攻撃について、「越えてはならない一線を踏み越えたものであり、イスラエル国防軍は強い力で応じる」と声明で述べています。イスラエルによる発表の直後、AP通信はガザ地区のガザ市を含む各地で戦車の砲音や爆発音が確認されたと伝えました。APによると、イスラエルは攻撃開始前に米国に通告していたようです。これに対してバンス副大統領は議会議事堂で、「ガザ地区内のハマスあるいは何者かがイスラエル兵を攻撃したことは把握している。イスラエルが対応するとみているが、それでも大統領の停戦は崩れないと思う」と述べ、合意維持への自信を示していました。
御年79歳になるトランプ大統領が3期目を目指していることが話題になっています。トランプ氏自身直接言及はしていませんが、支持者の中には、「別の候補者が大統領選に出馬してトランプ氏を副大統領候補に指名し、当選後にすぐ辞任してトランプ氏を大統領に復帰させるという案」を提唱し、大統領の3期目を認めない憲法上の制限を回避する方法を模索するようトランプ氏に促しているとのことです。トランプ氏は、そのような手段を試みることは「認められるだろう」と述べたものの、国民の支持は得られないとの見方を示し、「人々はそんなことを好まないと思う。それは正しいやり方ではない」と語っています。ただ、3期目への出馬を完全に否定するのかと問われたトランプ氏は「できるものならやりたい。私はこれまでになく高い支持を得ている」とも述べています。(ブルームバーグ)実現するとは思いませんが、もしそうだとしたら任期満了時には86歳になります。麻生氏も、「じゃぁ、俺も」と、その気になるかもしれません。
日本時間明日の朝方3時に発表される米政策金利は、減速する労働市場を下支えするため、2会合連続となる利下げを決定する見通しですが、市場はほぼ完全に織り込んでいます。今回の会合では、バランスシートの縮小停止についても議論するとみられています。
本日のドル円は150円50銭~153円程度を予想します。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ) (写真:123RF)
ドル円は昨日の東京時間午後にベッセント財務長官の発言が伝えられ、152円台前半から151円76銭前後まで下げた。(イメージ写真提供:123RF)
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2025-10-29 10:00