ネットスターズ・安達源CFOに聞く:マルチキャッシュレス決済を中心に黒字化からさらなる成長へ
ネットスターズ <5590> はQRコード決済をはじめとするキャッシュレス決済サービスを店舗に一括で導入・運用管理するマルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」の提供を手掛ける。キャッシュレス決済の普及加速もあって「StarPay」のGPV(決済取扱高)は拡大が続いており、それを背景に25年12月期の業績は好調。初の黒字化達成は間違いなく、来期以降についても成長期待は大きい。同社の現状と今後について安達源取締役CFO(最高財務責任者)に聞いた。
――今期の第3四半期累計(1-9月)業績が連結売上高33億6700万円(前年同期比23.6%増)、営業損益1億8000万円の黒字(前年同期実績2億900万円の赤字)と好調でした。
「引き続きマルチキャッシュレス決済が大きく伸びています。『StarPay』は内外の50以上ものQRコードやクレジットカードなどのキャッシュレス決済に対応できる上、世界最先端技術であるクラウドネイティブインフラやコンテナ技術を採用して高い安定性を実現していることで、圧倒的な競争力があります。スーパー、ホームセンター、デパート、空港施設などでも多くの加盟店があり、新規契約も順調に増えています。既存加盟店の利用拡大、新規加盟店の増加から、GPVは第3四半期(7-9月)に5500億円を超え、四半期ベースで過去最高を更新しました。第3四半期累計(1-9月)では1兆5312億円になりました。GPV拡大が売上増から黒字幅拡大につながっています」
――GPV拡大の背景には何がありますか。
「『StarPay』の既存加盟店の利用拡大、新規加盟店の増加に加えて、解約率も低水準が続いています。今期は新規加盟店の獲得に注力し、特に大型案件、新業態の開拓を進めており、ガソリンスタンドに続いて、大手生命保険会社の一角である明治安田が『StarPay』を導入しました。新業態の開拓がその業界の横展開、さらには他社との将来にわたる差別化につながるため、毎期、新業態開拓を積極的に推進しています」
――11月には通期業績予想について経常利益、純利益を上方修正しました。
「経常利益は銀行預金の受取利息が想定を上回って推移したことで、従来予想の2億5100万円から3億9000万円(前期は2200万円の赤字)に増額しました。純利益予想は経常利益の増加に加えて、子会社の北京支社閉鎖に伴う特別損失などを計上し、2億7600万円(従来予想1億9800万円、前期実績3700万円の赤字)としています。一方、売上高48億5000万円(前期比24.3%増)、営業利益2億3300万円(前期実績8400万円の赤字)は期初予想を据え置きました。DX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューション『StarPay-DX』は受託開発からセルフレジ等の決済売上とつなげる方針にシフトし、好調なマルチキャッシュレス決済と合わせて売上高は堅調に推移しています。ただ、DXソリューションよりマルチキャッシュレス決済の利益率が高いことから、営業利益が上ブレする可能性もあるでしょう」
――将来の成長ビジョンを教えてください。
「引き続きマルチキャッシュレス決済を中心に、将来的な事業拡大を目指します。それとともに、『StarPay』の加盟店に対して、さまざまなDX製品をそろえた『StarPay-DX』を提供し、クロスセルをより推進していく考えです。また、グローバル展開にも注力し、海外の決済ブランド、主要銀行などと提携を進めています。9月には『StarPay』をカタール国立銀行に接続し、インドの統合決済インターフェース(UPI)がカタール全域で利用可能になりました。世界最大級の企業向け金融インフラストラクチャプラットホーム『Stripe』が日本でコード決済を追加するにあたり、『StarPay』をゲートウェイとして採用したことも、将来の成長につながるでしょう。そのほか、Web3.0(分散型インターネット)を活用した新たなインフラ構築にも取り組み、当社が次世代の決済インフラで主導的な役割を果たせるようにすることも目指しています」
ネットスターズ <5590> はQRコード決済をはじめとするキャッシュレス決済サービスを店舗に一括で導入・運用管理するマルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」の提供を手掛ける。キャッシュレス決済の普及加速もあって「StarPay」のGPV(決済取扱高)は拡大が続いており、それを背景に25年12月期の業績は好調。初の黒字化達成は間違いなく、来期以降についても成長期待は大きい。同社の現状と今後について安達源取締役CFO(最高財務責任者)に聞いた。
economic company
2025-12-17 09:30