「国内株式」への資金流入額が急増、パフォーマンスでは「新興国株」が上昇=DC専用ファンド(2026年1月)

DC専用ファンドの2026年1月の純資金流出入額(速報値)は約821億円の資金流入超過になった。資金流入超過は2020年12月以降62カ月連続、流入額の規模は前月の654億円から一段と拡大した。資金流入額のトップは「先進国株式」の約328億円で、前月の約351億円から流入額はやや減少した。「国内株式」も約270億円の資金流入となり、前月の約130億円の資金流入から流入額が大きく伸びた。一方、資金流出は「国内債券」の約40億円のみで、「国内債券」の資金流出は6カ月連続となった。
DC専用ファンド全体の純資産総額は約17兆9236億円と前月から約3133億円増加して前月に続いて史上最高を更新した。純資産総額の内訳は、株式ファンド60%、債券ファンド9%、バランスファンド29%という割合で、前月と比較して株式ファンドが1%ポイント上がり、債券ファンドが1%ポイント低下した。(※個別のDC規約では、DC専用ファンド以外のファンドを制度に採用している場合があるため、DC専用ファンド全体の純資産総額は、国内DC制度全体で運用されているファンドの残高とは一致しない)
■資金流入額トップは前月同様「野村 外国株式インデックスF(確定拠出年金)」
DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキングのトップは前月と同様に「野村 外国株式インデックスF(確定拠出年金)」だった。第2位に前月第8位だった「One DC国内株式インデックスファンド」、第3位に前月はトップ10圏外だった「野村 新興国株式インデックスF(確定拠出年金)」が上がった。第4位以下は「三井住友・DC外国株式インデックスF・MSCI」、「One DC米国株式(S&P500)インデックスファンド」、「DC全世界株式インデックス(オール・カントリー)」、「三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド」、「野村 国内株式インデックスF(確定拠出年金)」、「インデックスF海外株式H無(DC専用)」の順になった。
内外の株式インデックスファンドがトップ10を席巻しているが、1月のランキングでは新興国株式インデックスファンドが2本ランクインしたことが目立つ。これまで市場の人気を独り占めしてきた先進国株式インデックスファンドが過去3年にわたって2ケタの上昇を続けてきたことで、足元の上昇率が鈍化。代わって、新興国株式インデックスの出遅れ挽回の上昇が始まっている。1月末時点で過去1年間のトータルリターンでは、先進国株式インデックスファンドの「野村 外国株式インデックスF(確定拠出年金)」の18.59%に対して「野村 新興国株式インデックスF(確定拠出年金)」は44.08%と圧倒するパフォーマンスになっている。
■トータルリターン1位は4カ月連続で「DCダイワ 中小型株ファンド」
個別ファンドの過去1年間のトータルリターンランキングトップは、4カ月連続で「DCダイワ中小型株ファンド」(上昇率58.15%)になった。第2位は前月第3位の「DCファンダメンタル・バリューF」(同50.48%)、前月第4位だった「野村DC日本株式アクティブファンド」(同46.25%)が第3位に、前月第5位だった「野村 国内株式アクティブ(確定拠出年金)」(同46.16%)が第4位に上がった。第5位は「ノムラ・ジャパン・オープン(確定拠出年金)」(46.15%)になった。引き続きランキング上位に国内株ファンドが並んでいるが、第6位以下には「DC新興国株式インデックス」(44.21%)など新興国株式インデックスファンドが10位までずらりと並んだ。
◆iDeCo新規加入者数は3万5000人超に回復
国民年金基金連合会が2月2日に発表したiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の業務状況によると2025年12月の新規加入者数は3万5263人で前年同月比51.1%減、加入者総数は382万6511人になった。月間新規加入者数は3万人の大台に乗せたが、1年前の2024年12月は制度改定によってiDeCoへの加入手続きが簡素化など(勤務先から「事業主証明書」を取得することが不要に、また、公務員や企業年金のある会社員の月額1万2000円だった掛金上限が2万円に引き上げなど)から月間の新規加入者が約7万2000人と制度開始以来最大の新規加入者数になっていたため、前年同月比での伸びはマイナスになった。なお、従業員のiDeCoに企業が上乗せ拠出をするiDeCo+(イデコプラス:中小事業主掛金納付制度)は、実施事業所数は9688事業所、対象従業員数は6万1554人になった。
12月の新規加入者の内訳は、第1号加入者は4068人(前月3888人)と前年同月比8.8%減、第2号加入者は2万9808人(前月2万4532人)と同54.91%減、第3号加入者は952人(前月888人)と同24.7%減になった。第2号加入者の中で、「企業年金なし」の新規加入者が1万9673人(前月1万6767人)。「企業年金あり」が4925人(前月3942人)。共済組合員(公務員)の新規加入者は5210人(前月3823人)だった。
DC専用ファンドの2026年1月の純資金流出入額(速報値)は約821億円の資金流入超過になった。
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2026-02-12 12:00