【為替本日の注目点】FOMC、政策金利据え置きを決定

 東京時間ではこれまでと同様に上値を重くし、158円台半ばまで売られたドル円でしたが、海外市場では上昇。NYでは159円90銭まで円売りが進む。FOMC後のパウエル議長の発言もドルをサポート。ユーロドルは反落。ドルが買われたことで、1.1450まで下落。株式市場は大幅に反落。FOMCで政策金利を据え置いたことや、インフレ重視の姿勢が見られたことで3指数は揃って大幅安。債券も売られ長期金利は4.26%台へと上昇。金は大幅に続落し、引け値で5000ドルの大台を割り込む。原油は小幅ながら上昇し依然高水準を維持。 2月生産者物価指数  → 0.7% 1月製造業受注  → 0.1% ドル/円 158.96 ~ 159.90 ユーロ/ドル 1.1450 ~ 1.1548  ユーロ/円  182.97 ~ 183.83 NYダウ  -768.11 → 46,225.15ドル GOLD -112.00 → 4,896.20ドル WTI +0.11  → 96.32ドル 米10年国債 +0.067 → 4.265% 【本日の注目イベント】 豪 2月雇用統計 日 日銀金融政策決定会合 日 植田日銀総裁記者会見 欧 ECB政策金利発表 欧 ラガルド・ECB総裁記者会見 英 2月失業率 英 ILO失業率(11-1月) 英 BOE金融政策発表 英 BOE金融政策委員会(MPC)議事録 米 新規失業保険申請件数 米 3月フィラデルフィア連銀景況指数 米 1月新築住宅販売件数 米 2月景気先行指標総合指数 米 日米首脳会談(ワシントン)  FOMC会合では、予想通りフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを3.5-3.75%で据え置くことを決めました。賛成は11で、反対は1でした。反対したのはミラン理事で、原油の大幅上昇が続く中でも、相変わらず0.25%の利下げを主張していました。  政策会合後に公表された声明では、「中東での戦争に伴う経済への影響が不確実だ」とし、「委員会は2つの責務の両サイドに対するリスクに注意を払っている」と記されています。パウエル議長は会見で、「経済への潜在的な影響が及ぶ範囲や期間を把握するには時期尚早だ」とし、「強調したいのは、誰にも分からないということだ」と述べました。さらにパウエル氏は、「利下げを再開するにはインフレ鈍化の進展を確認する必要がある」ことを強調。「特に、関税によって押し上げられてきた財のインフレ減速が重要だ」と説明しました。その上で、「その進展が見られなければ、利下げはないだろう」と語っています。パウエル議長の発言中、株式と債券は売られ、金利が上昇したことでドル円は159円90銭まで買われ、2024年7月以来となるドル高水準を付けています。また、パウエル議長は自身の進退に関し、踏み込んだ発言でFRBウォッチャーらを驚かせていました。「FRB本部の改修工事を巡る司法省の調査が完全に終結するまで、理事として辞任するつもりはない」と言明しました。パウエル氏は司法省の調査が自身に及んでいることで、自身の潔白を主張してきましたが、その調査が終わるまでは、議長の任期を終えても、理事として残れる制度を選択しました。パウエル氏の理事としての任期は28年1月まで続き、調査が終了した場合に退任するかどうかについては、「まだ決めていない」と述べていました。  さらに、原油価格の急騰がインフレに与える影響について問われたパウエル氏は、「エネルギー価格の上昇によるインフレへの影響は一時的だ」として、「金融当局は通常利上げを行わない」と説明。「ただしこの対応は、インフレ率が長期的にFRBの目標である2%前後に収束するとの期待が維持されることを前提としている。米国のインフレ率は5年間にわたり2%目標を上回っている」とも、議長は述べていました。このほかパウエル氏は、FOMCの次の政策変更が利上げとなる可能性について、今回の会合でも議論があったことを明らかにし、その上で、「大多数の参加者はそれを基本シナリオとはみていない」と語っています。これで政策金利の据え置きは2会合連続となりますが、2月の米雇用統計では極めて弱い内容が示され、労働市場の安定性に新たな疑問も生じています。今回のパウエル議長の発言では、原油価格の急騰を意識し、先ずは物価高への注目を最優先した形になっています。  米短期金融市場では、2月下旬時点では2026年に0.25ポイントの利下げ2回を織り込んでいましたが、直近1週間では1回の利下げさえ完全には織り込まなくなっています。18日時点では、その時期は27年半ばへとさらに後ずれしました。FRBの追加利下げの可能性が徐々に低下する一方、油に弱い円がクローズアップされ、それが「ドル買い・円売り」をじわじわと炙り出しています。本日は日銀の金融政策決定会合に加え、ECB、BOEも政策金利を発表します。いずれも据え置きかと思いますが、植田総裁が、原油価格の高騰が日本経済に与える影響について、どのような認識を見せるかに注目です。  今日のドル円は158円50銭~160円50銭程度を予想します。 (執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ)(イメージ写真提供:123RF)
東京時間ではこれまでと同様に上値を重くし、158円台半ばまで売られたドル円でしたが、海外市場では上昇。(イメージ写真提供:123RF)
economic,gaitameonline,gaitamedotinterview,fxExchange
2026-03-19 10:30