【為替本日の注目点】WTI原油価格113ドル台に

ドル円は底堅く推移。米3月の雇用統計の結果を受け159円85銭まで買われたが、その後続かず。ユーロドルは1.15台半ばを中心に小動き。債券は売られ、長期金利は4.34%台に上昇。
3月失業率 → 4.3%
3月非農業部門雇用者数 → 17.8万人
3月平均時給 (前月比) → 0.2%
3月平均時給 (前年比) → 3.5%
3月労働参加率 → 61.9%
3月S&Pグローバルサービス業PMI(改定値)→ 49.8
3月S&Pグローバル総合PMI(改定値) → 50.3
ドル/円 159.49 ~ 159.85
ユーロ/ドル 1.1546 ~ 1.1570
ユーロ/円 183.57 ~ 184.08
NYダウ ------- → 46,504.67ドル
GOLD ------- → 4,662.20ドル
WTI ------- → 111.54ドル
米10年国債 +0.036 → 4.341%
【本日の注目イベント】
米 3月ISM非製造業景況指数
先週末のNYでは「3月の雇用統計」が発表されましたが、米国が「グッドフライデー」の祝日に当たり、株式市場は休場。債券市場は開いていましたが、短縮取引でした。良好な雇用統計を受け、利下げ観測がやや後退。米長期金利が上昇しドル円は159円85銭まで買われましたが、それ以上の動意は見られませんでした。
3月の雇用統計では、失業率が「4.3%」と改善しており、さらに非農業部門雇用者数(NFP)も、市場予想の「6.5万人」に対して「17.8万人」と大きく上振れしていました。2月の同指標は「-9.2万人」であったことからすると、労働市場はイラン戦争後も思ったほど減速していなかったことになります。もっとも、トランプ大統領はイランに対して、これまでにない大規模な攻撃を行うと警告しており、イラン情勢の先行きは極めて不透明と言えます。今回の雇用統計での結果だけでは、まだ労働市場の減速リスクは払拭できません。労働市場の安定が見込まれれば、米金融当局はインフレ対応に集中することが可能になります。なお、1月分のNFPは「12.6万人」から「16万人」に上方修正され、2月分は「-9.2万」から「-13.3万人」に下方修正されています。
トランプ大統領はイランへの圧力を一段と強め、7日に同国の発電所や橋を攻撃すると警告しました。トランプ氏は5日、「7日はイランにとって発電所の日、橋の日となる。それらが一度に実行される」とSNSに投稿。「前例のない事態になる!!!」と述べ、さらに、イランに「(ホルムズ)海峡を開放せよ」と要求し、「さもなければ地獄のような状況になる、見ておけ」(Or you will be living in Hell-JUST WATCH)と脅しました。トランプ氏は3月下旬に、イランがホルムズ海峡を速やかに再開しなければエネルギー施設を攻撃すると警告。交渉の期限を2回延長し、米東部時間4月6日午後8時(日本時間7日午前9時)までとされていました。トランプ氏は、それまでにイランはディールに応じると考えており、さもなければ「地獄」を見ると繰り返し述べています。
一方イラン側は、徹底抗戦の構えを崩していません。イランは米軍のF15E戦闘機を一機撃墜しており、A10攻撃機も撃墜されたとの報道もあります。撃墜されたF15E戦闘機の乗組員2人は米軍により救助されましたが、F15E戦闘機が撃墜されたことは、トランプ氏にとっても想定外で、イランの軍事力を過小評価していたようです。イランの対空設備と軍事施設を完全に崩壊させたとトランプ氏は述べていましたが、事実は異なるようです。イスラエルによると、同国に到達可能なイランのミサイルはなお1000発以上残っていると推測しています。また、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラが保有する短距離ロケットは最大1万発に上ると見ています。
トランプ氏が、イランがホルムズ海峡の封鎖を解除しなければ、発電所を含む同国のインフラを破壊するとあらためて警告したことで、週明けのアジア時間早朝の取引で、原油相場は上昇しています。WTI原油先物価格は朝8時時点で先週末比2ドル(1.8%)上昇し、「113ドル54セント」まで買われています。原油価格の大幅上昇を受け、今日の東京市場では再びドル高、株安、債券安、さらには金も売られそうです。ドル円は引き続き介入警戒感が非常に強く、160円台では実弾介入の可能性が高まっています。
トランプ大統領は米東部時間6日午後1時(日本時間7日午前2時)にホワイトハウスで記者会見を開くようです。
本日のドル円は159円~160円50銭程度を予想します。
(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は底堅く推移。米3月の雇用統計の結果を受け159円85銭まで買われたが、その後続かず。(イメージ写真提供:123RF)
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2026-04-06 10:45