【為替本日の注目点】トランプ氏、イランを一晩で壊滅できる

ドル円は159円台でのもみ合いが続く。原油価格の上昇に159円80銭まで買われたが、上値は介入警戒感が抑える。ユーロドルも1.15台で一進一退。明日にもイランへの攻撃期限が迫る中、株式市場では3指数が揃って上昇。債券も買われ、長期金利は4.33%台に低下。金は小幅に反発。原油は乱高下を繰り返しながらも上昇。引け値では初となる112ドル台に。
3月ISM非製造業景況指数 → 54.0
ドル/円 159.37 ~ 159.80
ユーロ/ドル 1.1535 ~ 1.1571
ユーロ/円 184.12 ~ 184.46
NYダウ +165.21 → 46,669.88ドル
GOLD +5.00 → 4,684.70ドル
WTI +0.87 → 112.41ドル
米10年国債 -0.010 → 4.331%
【本日の注目イベント】
日 2月景気先行指数(CI)(速報値)
日 2月景気一致指数(CI)(速報値)
中 3月外貨準備高
独 3月製造業PMI(改定値)
欧 ユーロ圏3月製造業PMI(改定値)
英 3月製造業PMI(改定値)
米 3月S&Pグローバル製造業PMI(改定値)
米 2月耐久財受注(改定値)
米 2月消費者信用残高
米 グールズビー・シカゴ連銀総裁講演
トランプ大統領は6日午後、ホワイトハウスでの記者会見でイランを巡り、「一晩で国全体を壊滅させることも可能であり、それは明日の夜になるかもしれない」と述べ、依然として恫喝的な発言を繰り返しました。米東部時間7日午後8時に期限を迎える最後通告に言及した発言とみられます。これに先立ち、トランプ氏は記者団に対し、「彼らは『参った』とは言いたがらないが、いずれそうなる。そうならなければ橋は残らない」と語っていました。これまでにも何度も発言内容を変えてきましたが、期限を再び延長する可能性については「極めて低い」と語っていました。また、ホルムズ海峡の再開が「非常に大きな優先事項」だとも発言。トランプ氏は、バンス副大統領が協議に関与していると述べたほか、ウィトコフ特使にも言及しました。ウィトコフ氏は、米国とイランが2月下旬にイランとの戦争を開始する前に同国との合意を模索しています。「相手側には活発で意欲的な交渉者がいると言える。彼らは合意を望んでいる。それ以上は言えない」とトランプ氏。「彼らは誠実に交渉していると考えているが、それは今後明らかになるだろう」と述べていました。
一方でイランはパキスタンを通じ、「停戦案を受け入れない」との回答を米国側に示しています。国営イラン通信が報じたところによれば、回答は10項目から成り、戦争の恒久的な終結に加え、制裁解除や復興支援、ホルムズ海峡の安全な通航に関する取り決めなどが盛り込まれているとのことです。NY市場では、WTI原油価格がトランプ氏の発言に沿って乱高下し、一時は115.48ドルまで買われる場面もありました。原油価格は上昇しましたが、債券と株式は買われ、ドル円は動きが取れない中、159円台半ばから後半で一進一退です。先週の三村財務官の発言を受け、160円台では実弾介入の可能性が高まっていることから、160円台までドルを買い進めるにもリスクが大きい一方、原油価格は下がるどころか、ジリ高の展開が続いており、すぐに円高が見込める状況でもありません。米国がこれまでにない激しい攻撃を行い、イランを1晩で壊滅(Iran can be taken out in one night)させるのか。トランプ氏が期限をさらに訂正しない限り、あと24時間ほどで答えが出ることになります。米国との交渉相手が急転直下「停戦合意」に応じる可能性もないとはいえません。それは、バイデン氏ならともかくトランプ氏では、本当に実力行使を行ってくる可能性があることをイラン側も知っているからです。
クリーブランド連銀のハマック総裁は、インフレ率がFRBの目標である2%を上回る水準に根強くとどまった場合、利上げが適切となる可能性があるとの見解を示しました。同総裁はFOMCメンバーの中では「タカ派」と見られています。ハマック氏は6日、AP通信のインタビューで、「政策当局はかなりの期間、金利を据え置くのが望ましい」との考えを示しました。また状況によっては、金利を上下いずれの方向にも動かす必要が生じ得るとの認識も示しました。さらに、労働市場が顕著に悪化した場合、「利下げが必要となるシナリオも想定される」と発言。その上で、「インフレ率が目標を上回る状態が続く場合には、利上げが必要になる可能性もある」と語っていました。ハマック氏によると、クリーブランド連銀の試算では、インフレ率は4月に「3.5%」に達する可能性があるとしています。「インフレ率は既に5年以上にわたり目標を上回る状態が続いている」とハマック氏は指摘。「さらに上昇すれば、2%目標から離れる誤った方向に進んでいることを示す」と説明していました。ハマック氏は今年のFOMCで投票権を有しており、1月と3月の会合では金利据え置きの決定を支持しています。
本日のドル円は159円~160円程度を予想します。
(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は159円台でのもみ合いが続く。(イメージ写真提供:123RF)
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2026-04-07 09:45