資金流入に転換したが株安で純資産総額は11カ月ぶりに減少、「国内株式」への資金流入額が過去10年で最大=DC専用ファンド(2026年3月)

 DC専用ファンドの2026年3月の純資金流出入額(速報値)は約821億円の資金流入超過になった。前月の資金流出超過から流入に転じた。資金流入額のトップは「国内株式」の約359億円で前月の約252億円から一段と拡大した。「国内株式」に350億円を超える資金流入があるのは過去10年で最大の流入額。また、前月は約199億円の資金流出だった「バランス」は約129億円の資金流入に転じ、前月約176億円の資金流出だった「先進国株式」も約83億円の資金流入になった。3月は「ヘッジファンド」を除く資産クラスが全て資金流入になっている。  DC専用ファンド全体の純資産総額は約17兆5278億円と前月から約1兆1688億円減少した。純資産総額が減少するのは2025年4月以来11カ月ぶりのこと。純資産総額の内訳は、株式ファンド59%、債券ファンド10%、バランスファンド29%という割合で、株式ファンドが1%ポイント低下し、債券ファンドが1%ポイント拡大した。(※個別のDC規約では、DC専用ファンド以外のファンドを制度に採用している場合があるため、DC専用ファンド全体の純資産総額は、国内DC制度全体で運用されているファンドの残高とは一致しない) ■資金流入額トップは「野村 外国株式インデックスF(確定拠出年金)」  DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキングのトップは前月第2位だった「野村 外国株式インデックスF(確定拠出年金)」がトップに返り咲いた。第2位には前月第9位だった「野村 国内株式インデックスファンド(確定拠出年金)」がジャンプアップし、「One DC米国株式(S&P500)インデックスファンド」が第3位に上がり、前月第3位だった「One DC国内株式インデックスファンド」は第4位に下がった。前月トップだった「野村新興国株式インデックスF(確定拠出年金)」はトップ10圏外に落ちた。  第5位以下は、「DCニッセイ国内株式インデックス」、「DCニッセイ日経225インデックスファンドB」、「野村DC全世界株式(オール・カントリー)インデックスF」、「三菱UFJ国内債券インデックスファンド(DC)」、「One DC 先進国債券インデックスファンド」、「三菱UFJ DC年金インデックス(国内株式)」となった。国内株インデックスファンドがトップ10の半分を占める5本ランクインしていることが目立っている。 ■トータルリターン1位は6カ月連続で「DCダイワ 中小型株ファンド」  個別ファンドの過去1年間のトータルリターンランキングトップは、2025年10月以来6カ月連続で「DCダイワ中小型株ファンド」(上昇率68.23%)になった。第2位は前月第3位の「ノムラ・ジャパン・オープン(確定拠出年金)」(63.18%)だった。前月第2位の「野村DC日本株式アクティブファンド」(同81.57%)は第3位に後退した。第4位には前月同様に「野村 国内株式アクティブ(確定拠出年金)」(63.03%)が入った。ランキング上位は全て国内株ファンドだが、前月はトータルリターンが80%を超えていたものの、今月は60%台に低下した。国内株指標である「日経平均株価」は3月に月間で13.23%下落しており、この影響が国内株ファンドのパフォーマンスを悪化させている。 ◆iDeCo新規加入者数は4万人の大台をキープ  国民年金基金連合会が4月1日に発表したiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の業務状況によると2026年2月の新規加入者数は4万3470人で前年同月比14.2%増、加入者総数は389万9941人になった。前月に続いて月間新規加入者数は4万人の大台をキープした。なお、従業員のiDeCoに企業が上乗せ拠出をするiDeCo+(イデコプラス:中小事業主掛金納付制度)は、実施事業所数は9830事業所、対象従業員数は6万2520人になった。  2月の新規加入者の内訳は、第1号加入者は5404人(前月5255人)と前年同月比32.7%増、第2号加入者は3万6477人(前月4万1370人)と同12.2%増、第3号加入者は1221人(前月1189人)と同9.6%増になった。第2号加入者の中で、「企業年金なし」の新規加入者が2万4083人(前月2万6604人)。「企業年金あり」が5867人(前月6710人)。共済組合員(公務員)の新規加入者は6527人(前月8056人)だった。
DC専用ファンドの2026年3月の純資金流出入額(速報値)は約821億円の資金流入超過になった。
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2026-04-08 11:15