NISAで金に投資するメリットを資産運用に活かす、「ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)」が示した分散投資効果とは?

インフレ(物価高)の時代、そして、地域紛争など地政学リスクが高まり株式や債券といった金融資産の価格変動率が大きくなる中で「金(ゴールド)」の価値が高まっている。実質的に金に投資する「ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)」は、ウエルスアドバイザーが2026年2月に発表した『Wealth Advisor Award 2025 ”NISA成長投資枠”WA優秀ファンド賞』で「オルタナティブ型 部門」にて「WA優秀ファンド賞」を受賞した。同賞は、2025年12月末時点において「成長投資枠」に登録されている2092本(ETF、DC、SMA、限定追加型を除く)のファンドの中から、アクティブファンドに限定した1453本をユニバースとし、独自の定量分析、定性分析に基づき、より中長期の資産運用の観点から合計10本のファンドを選定したもの。「ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)」について、同ファンドを設定・運用するアモーヴァ・アセットマネジメント株式会社(旧 日興アセットマネジメント株式会社) シニアリレーションシップマネージャーの大島正節氏(写真:右)にウエルスアドバイザー代表取締役社長の朝倉智也氏(写真:左)がファンドの特徴や活用法について聞いた。 ◆金投資のメリットと注意するポイントは? 朝倉氏:このファンドは1年・3年・5年の評価においてトータルリターン、シャープレシオともに安定して上位に位置しております。昨年1年間は金の資産価値は米国株や日本株よりも大きく上昇し、金への投資に対する注目度は非常に高まっていると思います。まずはこのファンドの特徴をお話しいただけますでしょうか。 大島氏:「ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)」は、日本を含む世界に上場する金連動ETFを通じて実質的に金に投資を行うファンドです。最近のニュースなどでも金価格の上昇を耳にすることが増えてまいりましたが、金はそのもの自体が価値のある実物資産でございます。実物資産であるため信用リスクはなく、金自体の価値がゼロになることがないのも特徴でございます。加えて希少性および換金性が高く、世界中で同等に扱われるため世界共通の資産とも言われています。このような特徴から、よく金はインフレに強く、政治や経済が不安定なタイミングで買われやすい資産と言われております。当ファンドでは実質的に金に投資することで、中長期の値上がりと資産の分散効果を高めることが期待できると考えております。 朝倉氏:世界でインフレが高止まりし、日本も「失われた30年」と言われたデフレ局面から、インフレ局面へと移行しつつあり、日本の投資家の金への注目度もかなり高まってきたと思います。投資家が金に投資する上で、押さえておくべきポイントを教えていただけますでしょうか。 大島氏:はい。金は実物資産であり、株式や債券にはない特徴を持っています。世界共通の資産と言われるように、特定の国や企業が発行しているものではないということもポイントかと思います。実際に伝統的な資産とは値動きも異なります。長期的に世界株式と同様に金価格は上昇してまいりましたが、金自体はリスク回避局面に強く、株式などの主要資産とは異なる価格変動をする傾向にございます。  例えば、2008年のリーマンショックでは世界株式が大きく下落した局面において金価格も一時下落いたしましたけれども、その後持ち直して上昇に転じております。  一方、2025年を振り返りますと、株式が堅調な中でも金価格も堅調に推移いたしました。地政学リスクの台頭により資産を分散することがより意識されたのだと思います。また、最近では各国の中央銀行が金を買い支える存在であり、不安定な市場環境が増す中では金の相対的な魅力が高まったと言えるのではないでしょうか。 朝倉氏:おっしゃる通り、金には多くの魅力があり分散効果も期待できますね。一方で、投資家が注意しておくべきポイントはございますか? 大島氏:金には値動きが大きい局面があることには注意が必要です。2026年2月の初めには1日で10%超下落するようなこともございました。これまで順調に推移してきたことの反動でもあり、急激な調整が発生する可能性には注意が必要です。 朝倉氏:確かに1日で大きく下落しましたが、その後は持ち直しており、改めて金の強さが感じられますね。金に投資をする上では現物の金を買う人もいらっしゃいますし、いろんな投資の仕方がありますけど、このファンドを通じて金に投資をするメリットを教えていただけますか? 大島氏:長期の資産形成にあたり分散の観点から、株式への投資に加えて金を組み合わせることで大きな下落を回避することができると考えています。これだけ金自体が話題になっておりますので、金の現物への投資をご検討されている方もいらっしゃるかと思います。そのような方にも是非、投資信託を通じて実質的に金に投資する当ファンドの活用を検討していただきたいと考えております。当ファンドはNISAの成長投資枠を活用できるファンドです。その利益は非課税となりますし、現物で金に投資する場合は、個人ごとに税率は異なるものの、総合課税の対象となります。(※税制は2026年4月時点、将来変更される可能性がある)  また、金の現物を保管することは大変手間もかかりますし費用もかかります。私といたしましては金への投資を資産全体の一部に組み込んでいただきたいと考えています。それ故、他の資産とのバランスを見極めつつ、機動的に比率を調整できるような持ち方がいいのではないかと考えております。その意味においても、投資信託を活用した金への投資をご提案したいと考えております。 ◆NISAで金に投資する方法とメリットは? 朝倉氏:確かに、今おっしゃった投資信託のメリットは大きいですね。現物だと総合課税ですし、保管も結構大変ですよね。ずっと持ち続けるのであれば現物という選択肢もありですが、やはり機動的に分散投資の一環として活用するには投資信託が非常に効率的で有効だと思います。   NISAの制度改正によって投資枠が拡大し、今年で3年目を迎えていますが、日本の投資家は米国株への投資比率が比較的高い傾向にあります。全世界株式においても約7割がアメリカ株で構成されているため、やや偏りがあるとも感じられます。こうした中で、NISAを活用するにあたり、このファンドをどのように位置づければよいでしょうか。 大島氏:新NISAが開始されまして、多くの方が投資を始められたと思います。今おっしゃっていただいたように、まずは積立投資を活用して、世界株式やS&P500などのインデックスファンドから投資を始められた方が多いのではないかと思います。資産運用の王道というのはやはり長期・積み立て・分散と言われております。まさしくこれから長期にわたって積み立てを始められた方に、もう一つの王道である「分散」を金で実現することをご提案したいと思います。  実物資産である金はインフレに強く、政治や経済が不安定な時に買われやすい資産とされています。 皆様がお感じになっている通り物価上昇も続き、さらには世界の動きが目まぐるしく変化し、見通すのが非常に難しいことが増えてまいりました。そのような中で、資産分散の観点から皆様のポートフォリオの中に是非金を取り入れることをご検討いただきたいと思います。今回受賞した「ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)」に加え、為替ヘッジありのコースもご用意しております。為替に対して円高になることで資産への影響が気になるという方には、是非ヘッジありのコースも選択肢に加えていただければと思います。 朝倉氏:ありがとうございました。まさに金は分散投資における主要な資産クラスの一つとなってきたと思いますので、是非引き続き頑張っていただきたいと思います。
「ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)」を設定・運用するアモーヴァ・アセットマネジメント(旧 日興アセットマネジメント)の大島正節氏(写真:右)にウエルスアドバイザーの朝倉智也氏(写真:左)がファンドの特徴や活用法について聞いた。
economic,company
2026-04-14 10:45