過去3年の年率リターンが46.33%、「WCM 世界成長株厳選ファンド」の運用成績が突出した理由とは?

朝日ライフ アセットマネジメントが設定する「WCM 世界成長株厳選ファンド(資産成長型)『愛称:ネクスト・ジェネレーション』」が他を圧倒するような運用成績を記録している。ウエルスアドバイザーが2026年2月4日に発表した『Wealth Advisor Award 2025 “NISA成長投資枠” WA優秀ファンド賞』では「国際株式型 部門」で「WA優秀ファンド賞」を受賞した。同Awardは、2025年12月末時点においてNISAの「成長投資枠」に登録されている2092本(ETF、DC、SMA、限定追加型を除く)のファンド中から、アクティブファンドに限定した1453本をユニバースとし、独自の定量分析、定性分析に基づき、より中長期の資産運用にふさわしいと判断された合計10本のファンドを選定したもの。朝日ライフ アセットマネジメントの投信事業部長の佐藤雅明氏(写真:右)にウエルスアドバイザー代表取締役社長の朝倉智也氏(写真:左)が「WCM 世界成長株厳選ファンド(資産成長型)『愛称:ネクスト・ジェネレーション』」の特徴や活用法について聞いた。
◆次世代の成長企業を見極める視点
朝倉氏:当ファンドは、昨年のトータルリターンが40.27%、シャープレシオも1.89ということで、リスクを加味した運用の効率性の指標としても本当に素晴らしい数字でした。さらに3年間で見ますと、年率リターンが46.33%です。
パーセンタイルランクも、類似ファンド分類の中で上位1%ですから、もうほぼトップということで、3年のシャープレシオも2.37と圧倒的な成績です。このファンドがなぜこれだけ高い成績を継続できるのか、その秘訣もあると思いますが、まずWCM社という企業も含めて、改めてこのファンドの特徴を教えていただければと思います。
佐藤氏:当ファンドは世界各国の株式に投資を行っておりますが、そのフィルターとして、やはり単なる参入障壁ではなくて、参入障壁が持続するかどうかというところだったり、企業文化というとぼんやりしたイメージですが、やはり企業の業績というのは従業員から導かれるという思いから企業文化の分析を行います。あとは構造的成長力だとかバリュエーション、こういうところをすべて考慮して、ベスト・アイデアを出して集中投資を行っていくファンドになっています。
朝倉氏:足元では、インデックスファンドや他のアクティブファンドのポートフォリオとは全く異なっているのですよね。
佐藤氏:そうですね。米国株への偏重だとか、ITセクターへの偏重、あるいはマグニフィセント7を筆頭とするような超大型銘柄への偏重、こういうものが全く見られないポートフォリオになっています。当ファンドでは「ネクスト・ジェネレーション」という愛称を使っていますが、次世代を担っていくような企業を早期に発掘して投資していくというのをコンセプトにしておりまして、他のファンドと比較すると、大型株ではなく中小型株に若干ポートフォリオが寄った構成になっているのも、今回の非常に良いパフォーマンスの要因になっていると思います。また、構造的成長力というのは、グローバルに長期的な構造変化というのは常に起こっていますので、そういった変化を捉えた企業への投資が非常にいい成績につながっていると考えています。
朝倉氏:一般的な運用会社というとウォール街だったり、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、こういうところにあるんですけれども、WCM社はカリフォルニアのラグナビーチというところに本社を置いていますよね。
佐藤氏:そうなんです。ラグナビーチというのは、ドジャースタジアムより少し南の高級住宅地の近くにあります。なぜそんなところにあるのかというと、周りの雑音に惑わされずに独自のアイデアを追求するという目的があり、そこに本社を置いているという、非常に特徴的な会社です。
朝倉氏:ビーチのそばに本社があるということなので、スーツを着て仕事をしているわけではないということですよね。
佐藤氏:はい。アナリストやファンドマネージャーが、ゆったりとした気持ちで、周りの雑音に惑わされずに、ということですね。
朝倉氏:このファンドの本当に面白いところは、先ほどのITセクターとかマグニフィセント7、そういったところにフォーカスをしているわけではなくて、特にこの「企業文化」という面に着目をしているのは本当に面白いですね。
佐藤氏:そうですね。海外では色々と実証的に研究されていますが、良い企業文化を持っている企業の株式パフォーマンスというのは、非常に優れたものになるという、そういう結論付けも出ております。WCM社も企業文化の研究を相当長い間していて、色々な方にインタビューをしたり、その企業を知るための努力を常に行っているので、なかなか他の運用会社にはできないことをやっているという認識です。
朝倉氏:企業文化を見られる専門の方もやはりいらっしゃるのですか?
佐藤氏:はい。専属の企業文化アナリストのチームがあります。極端な話をすると、株式のアナリストが持ってきた銘柄を、企業文化のアナリストが「その企業はここがおかしい」と指摘があれば投資ができないということも起こっていると聞いています。それが参入障壁が持続的に維持されていくということです。
◆インデックスとは投資銘柄が重ならないポートフォリオの魅力
朝倉氏:なるほど。このポートフォリオを見ると、あまり知られていない会社がたくさんありますね。そういった意味では、分散投資の1つの手段としてもいいのではないかと思います。
さて、また成績の方に着目しますが、我々ウエルスアドバイザーは、元々モーニングスターという会社でずっと評価機関を継続してやってきているわけですが、最高位が5つ星(☆☆☆☆☆)です。2025年4月からは継続して5つ星を取得されています。また、資金流入も去年はずっと流入超過で、年間約450億円超の資金流入となりました。シリーズとしては、今回受賞された「資産成長型」の他に「予想分配金提示型」というのもありますね。こちらも含めるとかなりの残高に拡大してきましたが、資産成長型がNISAの対象商品になっていますよね。
NISA制度が改正されてから、個人投資家の方は相当NISAの活用をされていると思いますが、NISA活用の中でのこのファンドの位置付けというのはどういうふうに投資家は捉えていけばいいですかね?
佐藤氏:株式投資というのは、常に上下の変動が大きいマーケットです。分散の中でも「時間の分散」だとか「タイミングの分散」というのは非常に重要になってくると思います。中長期投資という目線でいくのであれば、日々の変動に惑わされないことが非常に重要になってきますので、当ファンドは次世代を見据えたネクスト・ジェネレーションとして、タイミングの分散を図りながら成長投資枠を使っていただくのが良いかなと考えております。
朝倉氏:日本のNISA制度が改正されて3年目となりますが、この3年間というのは米国が全体的には結構強かったですよね。中でもS&P500が時価総額加重平均の相場ですので、先ほどおっしゃったマグニフィセント7を中心としたテクノロジー関連は、トップ10の銘柄で全体の40%近くを占めてきたことから、それらが相場を牽引してきました。全世界株式(オールカントリー)というファンドもありますが、こちらも時価総額加重です。世界株式全体の中で、米国のグロース銘柄が占めるのが65~70%ということですので、かなり米国株の中でもテクノロジーにベットしている投資が非常に多いですよね。
佐藤氏:多いですね。
朝倉氏:当ファンドは全世界株式(オールカントリー)の分散投資としても適していますし、米国株式1本で持っている人にとっても分散投資の組み合わせができるということになりますので、分散という意味では当ファンドを組み合わせるのは、効果的な分散投資になるのではないかと思いますよね。
佐藤氏:そうですね。ぜひ投資家の皆さんには、ご自身がお持ちになっているファンドの保有銘柄をちょっと紐解いていただきたいです。びっくりすることに、違うファンドにしても、ほとんどが同じような銘柄が並んでいるパターンが非常に多いと気が付くと思います。そこに当ファンドを並べていただくと「あれ、全然これ違う」ということに気がつくと思いますので、そういった意味では分散投資になると思います。
朝倉氏:そうなんですよ。我々評価機関で言うと、アクティブファンドと言いながらも、インデックスファンドに寄って運用しているファンドもかなり見受けられます。アクティブシェアという言葉がありますが、このファンドはアクティブシェアが95~96%になります。
佐藤氏:そうですね。
朝倉氏:どうしても、テクノロジー関連にベットをしていかないとインデックスに置いていかれてしまうからということで、不安からインデックスに寄ってしまうことになりがちです。当ファンドは本当に大胆な運用をしています。本物のアクティブファンドはこうでなければならないですね。
佐藤氏:本来であればそうですよね。ウォール街やボストンにいなくて、アメリカの西海岸の非常にいい環境のところで仕事をするというのも、本当にベスト・アイディアベースで投資をしているということですよね。
朝倉氏:おそらくですが、企業文化を見る限りは、WCM社自体も離職率はすごく低いと思うのですよ。
佐藤氏:そう思います。運用会社としてもそれだけ企業文化がいいわけです。そこも安心感があるということですよね。
当ファンドは資産成長型に加え、予想分配金提示型の2本を合わせると、足元ですでに3500億円を超えてきておりますので、非常に多くの投資家のみなさまにご利用をいただいています。今後もロングランの商品として、我々も取り扱いを拡大していきたいと思います。やはり中身をきちんと精査していただくと、S&P500や全世界株式(オールカントリー)で同じ企業がこんなにも入っているのかとお気づきになると思いますので、米国への偏重、ITセクターへの偏重、大型株への偏重、それを上積みするのではなくて、当ファンドのようにまったく違うリスク・リターンを生み出すようなファンドを組み合わせていただくと、真の分散投資というのが実行できると思います。ぜひ当ファンドをご利用いただければと思います。
朝日ライフ アセットマネジメントの佐藤雅明氏(写真:右)にウエルスアドバイザーの朝倉智也氏(写真:左)が「WCM 世界成長株厳選ファンド(資産成長型)『愛称:ネクスト・ジェネレーション』」の特徴や活用法について聞いた。
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2026-04-14 21:30