セプテーニ・ホールディングスは好業績を評価して上値追いの展開に変化なし、押し目買い好機
ネット広告代理店のセプテーニ・ホールディングス <4293> (JQS)の株価は、12月4日の年初来高値後に上げ一服の形となったが、スマートフォンの普及などでネット広告市場は拡大基調だ。好業績を評価して上値追いの流れに変化はなく、押し目買いの好機だろう。
ネット広告販売やウェブソリューションなどで包括的なマーケティング支援サービスを提供するネットマーケティング事業を主力として、ソーシャルゲーム・書籍・動画・占いなどデジタルコンテンツ企画・開発・販売のメディアコンテンツ事業、その他事業(販促ダイレクトメール発送代行のDM事業など)を展開している。
ネットマーケティング事業はフェイスブック関連に強みを持ち、スマートフォンとソーシャルに注力して業容拡大と収益力向上を進めている。メディアコンテンツ事業は、ソーシャルゲーム関連の経営資源をネイティブアプリの協業や受託開発にシフトし、新規分野はマンガコンテンツ関連(子会社のコミックスマートが事業運営)を中心に積極投資する。海外は米国とシンガポールに続いてベトナムに現地法人を設立し、本格事業展開の基盤構築を進めている。
なお子会社コミックスマートは12月12日から、スマートフォンおよびタブレット端末上のアプリケーション(Android版)にて、連載型の新作マンガ配信サービス「GANMA(ガンマ)」を開始した。14年初頭にはiOS版の開始を予定している。
翌四半期までの予想開示として、今期(14年9月期)第1四半期(10月~12月)連結業績見通しは売上高が前年同期比13.8%増の124億円、営業利益が同99.5%増の5億80百万円、経常利益が同74.5%増の5億90百万円、純利益が同82.2%増の3億40百万円としている。ネットマーケティング事業が好調に推移し、一時的な売上総利益増加要因も営業利益を押し上げる。メディアコンテンツ事業はゲームの新タイトル投入予定がないため減収だが、費用抑制などで営業赤字が縮小する。
前四半期(13年7月~9月)との比較で見ると3.6%増収、16.2%営業増益、11.5%経常増益、14.9%最終増益と四半期ベースでの増収増益基調に回帰している。通期ベースでも、ネットマーケティング事業のスマホ向け売上やファイスブック関連売上の好調が牽引し、メディアコンテンツ事業での先行投資負担を吸収して好業績が期待される。新規分野のマンガコンテンツ関連の早期収益化も期待したい。
株価の動き(10月1日付で株式200分割)を見ると、自律的な短期調整を挟みながら水準を切り上げている。12月4日に年初来高値となる1263円まで上伸し、12月18日にも1260円まで上伸する場面があった。12月24日終値は1127円で上げ一服の形となり、日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んだが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調を維持している。好業績を評価して上値追いの展開に変化はないだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ネット広告代理店のセプテーニ・ホールディングス<4293>(JQS)の株価は、12月4日の年初来高値後に上げ一服の形となったが、スマートフォンの普及などでネット広告市場は拡大基調だ。
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2013-12-25 11:45