クリーク・アンド・リバー社は短期調整一巡感、中期成長力を評価する流れに変化なし
クリエイティブ分野のエージェンシー事業を主力とするクリーク・アンド・リバー社 <4763> (JQS)の株価は戻り一服の形だったが、足元で短期調整一巡感を強めている。中期成長力を評価する流れに変化はなく、1月9日予定の第3四半期累計(3月~11月)業績発表を控えて動意付く可能性もあるだろう。
クリエイティブ分野では映像・TV、ゲーム、Web、広告などの分野で活躍するクリエイターを対象としたエージェンシー事業、制作請負事業、電子書籍関連事業、アジア市場向け出版エージェンシー事業などを展開し、韓国のクリエイティブ分野や、医療・IT・法曹・会計分野のエージェンシー事業にも領域を広げている。
さらに新規分野として建築関連やファッション関連のエージェンシー事業も展開する方針だ。12月25日には、アパレル業界に特化した人材派遣会社インター・ベルの第三者割当増資を引き受けて連結子会社化すると発表した。ファッション関連の成長を加速させるとしている。
今期(14年2月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比14.1%増の200億円、営業利益が同20.9%増の12億円、経常利益が同15.9%増の12億円、純利益が同64.4%増の5億50百万円としている。大幅増収増益だった第2四半期累計(3月~8月)の通期見通しに対する進捗率は高水準である。映像・TV・ゲームなど主力のクリエイティブ分野が好調に推移しており、通期増額の可能性が高いだろう。なお1月9日に第3四半期累計の業績発表を予定している。
株価の動きを見ると9月安値圏350円台をボトムとして反発し、11月には490円まで戻して出直り歩調の展開だ。足元は一旦反落して戻り一服の形となり12月24日に412円まで調整したが、12月25日は取引時間中に発表したインター・ベルの子会社化も好感して前日比30円(7.23%)高の445円まで急反発する場面があった。短期調整が一巡した形だろう。
12月25日の終値432円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS25円55銭で算出)は16~17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間4円で算出)は0.9%近辺、実績PBR(前期実績連結BPS162円60銭で算出)は2.7倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋り、下値を切り上げる形だ。短期調整が一巡して出直りのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
クリエイティブ分野のエージェンシー事業を主力とするクリーク・アンド・リバー社<4763>(JQS)の株価は戻り一服の形だったが、足元で短期調整一巡感を強めている。
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2013-12-26 09:30