サムコは1Q赤字転落業績を織り込み割安修正買いが膨らみ続伸
サムコ <6387> (東2)は、14円高の878円と続伸し、25日移動平均線水準での三角保ち合いに煮詰まり感を強めている。12月10日に発表した今7月期第1四半期(1Q)業績が、赤字転落したことで831円まで下ぶれたが、1Qの受注高は続伸しており、7月通期業績が、続伸を見込んでいることを見直し割安修正買いが増勢となっている。
■1Q受注高は4%増と続伸し期末受注残高は62%増と好調
1Q業績は、売り上げが5億9800万円(前年同期比44%減)と減収転換し、経常利益が1億円の赤字(前年同期は8600万円の黒字)、純利益が6700万円の赤字(同5200万円の黒字)と水面下に落ち込んだ。大口案件が、出荷前の端境期で売り上げが低水準となったことが響いたものだが、1Q受注高自体は、11億7900万円(同4.9%増)と続伸し、1Q期末受注残高は、15億9100万円(同62.2%増)と大きく伸びた。
同社の主要顧客の半導体などの電子部品業界で、スマートフォンやタブレット型端末の普及でSAW(弾性表面波)フィルターの需要が拡大して、電子部品生産用のドライエッチング装置の受注が好調に推移、内外のLED関連需要も、回復に転じていることなどが、受注続伸要因となっており、とくに今年10月には、昨年12月に「半導体オブ・ザー・イヤー2013」の半導体製造装置分野の優秀賞を受賞したSic(炭化ケイ素)加工用のドライエッチング装置の本格量産機を発売したことなどが寄与している。
7月通期業績は、第2四半期以降に引き合い案件の早期受注獲得や受注済み案件の確実な期中出荷、さらに新製品の拡販などを進めることから期初予想に変更はなく、売り上げ50億5000万円(前期比20%増)、経常利益6億1500万円(同9%増)、純利益3億8000万円(同7%増)と続伸を予想している。
■東証第2部上場後のダブルボトムから低PER・PBR修正へ
株価は、東証2部上場でつけた年初来高値968円から材料出尽くし感で東証上場来安値786円まで調整、この安値水準でダブルボトムを形成して底上げ、25日線を下値支持ラインに値固めを続け、煮詰まり感を強めている。PERは16倍台、PBRは0.9倍と割安であり、2部上場来高値へキャッチアップしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
サムコ<6387>(東2)は、14円高の878円と続伸し、25日移動平均線水準での三角保ち合いに煮詰まり感を強めている。12月10日に発表した今7月期第1四半期(1Q)業績が・・・。
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2013-12-26 10:15