サンセイランディは続落も下値には1Q好決算を再評価し割安株買いが続く

  サンセイランディック <3277> (東2)は、18円安の703円と続急落して始まっている。同社株は、6月23日に東証第2部上場来高値762円まで買い進まれており、前日8日の米国市場でのNYダウの117ドル安の続落を受け、東京市場も、日経平均株価が、129円安と3日続落してスタートしたことで利益確定売りが増勢となっている。   ただ安寄り後は下げ幅を縮小させており、下値には今12月期第1四半期(1Q)業績が、大幅に黒字転換して、期初予想の今期第2四半期(2Q)累計業績に対して高利益進捗率を示す好決算で着地したこと手掛かりに割安株買いも交錯している。   来年1月1日から相続税が増税されるが、今年4月1日からの消費税増税に伴う駆け込み需要に続く不動産株の買いテーマとなっており、同社の物件売却に追い風となるとも期待されている。 ■相続税増税を先取り底地販売などが増加し1Q利益が大幅黒字転換   1Q業績は、売り上げが前年同期より36.2%増と連続の2ケタ増収となり、営業利益が4億1100万円(前年同期は2億3300万円の赤字)、経常利益が3億6300万円(同2億5100万円の赤字)、純利益が2億1900万円(同1億5900万円の赤字)と各大幅に黒字転換して着地し、営業利益は、期初予想の2Q累計業績を1億2300万円、経常利益は同じく1億7100万円、純利益は1億700万円も上回る高利益進捗率となった。   「不動産権利調整の先駆者」と自他ともに認める底地問題を解決するスペシャリストとして、1Qの不動産販売事業が、底地59件、居抜き物件5件、所有権物件8件を販売して売り上げが前年同期より47%増も大きく伸び、セグメント利益が、利益率の高い大型居抜き物件の販売の寄与などから前年同期の6700万円から5億6100万円へ8.8倍増と大幅増益となり、建築事業の伸び悩みをカバーしたことが要因となった。   今期2Q累計・通期業績は期初予想を変更せず、12月通期業績は売り上げ120億8800万円(前期比31.6%増)、営業利益10億5900万円(同15.2%増)、経常利益8億5400万円(同5.5%増)、純利益5億1700万円(同13.6%増)と見込み、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。なお配当は、年間6円(前期実績3円)に増配を予定している。 ■PER9倍台の割安修正で昨年4月の上場来高値888円も視野   株価は、昨年12月の前期業績の上方修正を歓迎してストップ高で740円高値をつけ、その後の東証2部上場や今期の連続最高業績には反応は限定的で、2部上場来安値513円と調整、今期1Q好決算をテコに2部上場来高値762円まで約5割高した。PERは9倍台と割安であり、目先売り一巡後には高値抜けから昨年4月につけた上場来高値888円を視野に入れキャッチアップを強めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
サンセイランディック<3277>(東2)は、18円安の703円と続急落して始まっている。同社株は、6月23日に東証第2部上場来高値762円まで買い進まれており・・・。
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2014-07-09 10:00